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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (6)

  • デング熱とメディア と その周辺 - 感染症診療の原則

    9月4日は「代々木公園の蚊を調べていたらデングウイルスが見つかった」という報道発表があったそうです。 モスキートトラップの成果であり、感染源がわかり、全体の説明がつくようになって整理されてよかったのではないかとおもいます。 (医療機関にとっては9月3日までは少なくとも「この近辺に行った」が参考になります) 全然皆目見当もつかず、、、だとインターネットではすぐ虫よけ剤を売る会社の「陰謀論」とか、 世界転覆をたくらむ某団体によるバイオテロ説がでてきますし、 最近みていたら「放射能のせい」というのもありました。 風疹の流行もエボラもデングも被ばく被害を隠すための政府のたくらみだ!というTweetが気モードで リツイートされていたりします・・。 記者も何を書いていいのかわからず困っていたようですが(蚊のことはその分野の専門家にインタビューをすればいいんですよ) 「何をしたらいいんでしょう?」(今

    デング熱とメディア と その周辺 - 感染症診療の原則
  • また大事な抗菌薬が発売中止の日本・・・ - 感染症診療の原則

    ESBL産生株が増加し、多く医療機関で治療Optionが枯渇している今日、非常に重要な位置を占めるペニシリン系抗菌薬、「Pivmecillinam」が発売中止になっている・・!!と最近知りました。 この抗菌薬はヨーロッパではESBL産生の大腸菌などによる尿路感染症に用いられ、今後、邦でも格的な使用が望まれる抗菌薬でした。でも昨年の暮れに発売中止。 理由は感染症の仲間に聞くとメーカーが「役目を終えた・・」と判断・・との事でした。 誰が判断したのかな・・。まさか競合するカルバペネムを売っている会社か、そのPocketに居る人物か・・ ESBLの問題が大きくなる一方の今日、Fosfomycinなどと共に非常に今後見直されるべき抗菌薬が、また消えました。 一体、この国の抗菌薬採用、廃止、中止の軸足はどこにあるのか・・

    また大事な抗菌薬が発売中止の日本・・・ - 感染症診療の原則
  • HPV感染 と その周辺 - 感染症診療の原則

    (投稿後論文追加・改変あり) 個人批判や偏見につながるといけない話なのですが、感染症対策の難しさのひとつとしてシンボリックなのでサマリーとして紹介したいとおもいます。 あるところに、比較的裕福な男性がいました。そして優しい性格。 めでたく美しい女性をお嫁さんにもらいました。 しかし、そのお嫁さんが亡くなってしまいます。 悲嘆にくれてばかりいては、長い人生つらいよ、とご近所や親戚が新しいお嫁さんをさがしてきました。 しかし、その方も亡くなってしまいました。 周囲がいろいろ噂します。 男性はその後、お嫁さんをもらうことはありませんでした・・・という話。婦人科系のがんが原因でした。 20年近く前のスペインの報告ですが、男性に注目した調査がありました。 Male Sexual Behavior and Human Papillomavirus DNA: Key Risk Factors for C

    HPV感染 と その周辺 - 感染症診療の原則
    haru-no-hajimari
    haru-no-hajimari 2014/04/13
    “HPV16のキャリアである場合です。自然に感染した場合の免疫では再感染を防げないからです。”
  • 「先に抗体検査」でいいのか - 感染症診療の原則

    感染症の施策を決める時に専門家に相談をしているのかどうか、 その地域に専門家がいてちゃんと行政とつながっているのかわかりませんが、 でてきた「ごちそう」やそのタイミングをみて判断されてしまうのは事実。 風疹もそうですが、ある感染症が流行をしているときに、早く対処をしないと2次、3次、4次感染と感染のネットワークが拡大していくわけです。 専門用語(英語)では「地域でウイルスが循環している」といいます。 ウイルスのサーキュレーションです。 拡散してしまうと、そのフォローのために必要な労力も大きなものになっていきます。 あるレベルを超えるとそんな簡単には止められなくなる。それが感染症。 だから麻疹などは「1人でたらすぐ対処」として大騒ぎするのですが。 (まあ、借金だってすぐ返せば利息は小さいですが、長期に放置したら返すの大変!なじたいになりますし、肥満だって。。。以下略) 風疹は放置して感染させ

    「先に抗体検査」でいいのか - 感染症診療の原則
    haru-no-hajimari
    haru-no-hajimari 2013/06/30
    これほんと思った。うちは医院長の方針で検査しないとって言われたんだけど、時間もお金も状況的にもそれはないから他のところに問い合わせてしてもらった
  • 各社報道一覧 日本脳炎ワクチン関連の会議 - 感染症診療の原則

    (接種から18日以上たって、窒息したという事例にワクチンの因果関係があるかどーかという話はもういいですよね・・・) 今日の会議での検討をまたず、メディアが報道していた記事。 読売新聞・読売テレビ「日脳炎ワクチン接種、104人に副作用か」 「か」ってなんでしょう。記者の憶測?こんな風に伝える意義ってあるんでしょうか。 そして、今日の会議の報道です。 タイトルのつけ方、記事文を見比べてみてください。 記者の解釈や意図、そこに必要な数字(分母とかね、頻度とかね)があるかどうか。 FNNは出直した方がよく、毎日が「うーん」で、メディカルトリビューンは、会議での論点や流れをよくおえている記事だと思います。 以下、適当に色やら太字になっっているのは編集部の任意。 ----------------------- FNN 「新日脳炎ワクチンで子どもなど124人が脳に炎症などの病気発症 3年前から導

    各社報道一覧 日本脳炎ワクチン関連の会議 - 感染症診療の原則
  • 結核集団感染、の経緯 - 感染症診療の原則

    たまたま気づいたのですが、16時頃の共同通信の速報で、青梅市の病院で集団結核、、、というニュースがありました。 16:30の時点では、青梅市の報道発表にも、東京都の保健福祉局の報道発表にも関連情報がありません。 プレス発表が即流れたのか、まだ公表していないのに誰かがリークしたのかわかりませんが、過去にいくつかの事例で、まだ誰にも伝えていないのに報道された感染症関連事例などもあります。患者安全や患者情報保護じたいあやうい病院とか自治体もあるのかもしれません。(そんな病院のシステムや行政職員がいたら怖いですね) 共同通信の配信を受けて、たった一行だけ掲載した地方新聞もありました 「東京都青梅市の病院で患者と職員計68人が結核に集団感染、結核と誤嚥性肺炎で3人が死亡した。」 ・・・よくわかりません。 速報扱いにする記事なのか疑問でありますが、「68人」にはインパクトが。 その後、東京都のプレス発

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