円安で輸出は復活傾向だが、輸入額増が貿易収支を悪化させている photo gettyimages 日本の貿易赤字が続いている。財務省が3月19日に発表した2月の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、8003億円の赤字となり、20カ月連続の貿易赤字となった。 菅義偉官房長官は先行きについて、「輸出を中心に改善されていくだろうと考えている」と述べていたが、円安によって輸出が増えると期待してきた経済産業省の内部からも、いわゆる「Jカーブ効果」は出ないのではないか、という声が強まっている。 円安で輸入額が増えすぎた 「Jカーブ効果」は円安になってしばらくの間は貿易収支が悪化するものの、その後しばらくすると大幅に収支が改善するという見方。グラフにするとJのようになることから、そう呼ばれる。 経済産業省は日本の製造業が不振を極めたのは円高による輸出減が主因とし、アベ
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