福島から世界へ、ムスリム女性向けのファッションを届けようと奮闘する女性がいる。ムスリム女性向けのファッション事業を展開する合同会社WATASI JAPAN(福島県白河市)の代表・名和淳子さんだ。 WATASI JAPANは、「福島発の」ムスリム女性向けのファッションを世界に発信するため、クラウドファンディングで資金調達を始めた。主な商品は、着物を再利用して作った「アバヤ」や「ヒジャブ」。中東のドバイやアブダビなどで行われるファッションイベントで展示・販売を検討している。 再利用される着物は、結婚式で新郎新婦の母親などが着用する黒留袖。ヒジャブといえば色鮮やかなイメージもあるが、保守的な中東諸国では、黒いヒジャブやアバヤを着用することが多い。だからこそ、漆黒に映える上品で鮮やかな和柄が好評だ。文様に込められた「母親が子どもの幸せを願う想い」と共に、中東をはじめとした世界へ発信したいと思ってい