昨年10月にアニメが放送開始となって以降、アニメファンだけにとどまらず、ミュージシャンや音楽好きの間でも注目されている作品がある。女子高校生によるバンド活動の様子を描いた『ぼっち・ざ・ろっく!』だ。原作は『きららMAX』にて連載中の4コマ漫画で、極度の人見知りでネガティヴな性格の後藤ひとり(通称 ぼっちちゃん)が主人公。家で一人、ネットに演奏動画を投稿するだけだった彼女は、ひょんなことから伊地知虹夏(ドラム)、山田リョウ(ベース)、喜多郁代(ヴォーカル&ギター)と共に〈結束バンド〉を組むことになる――。 谷口鮪(KANA−BOON)、中嶋イッキュウ(tricot)北澤ゆうほ(the peggies)などが音楽で参加しているというトピックもあるが、ここには、バンドをやっている人、ライヴハウスが好きな人なら誰もが共感したり納得させられるリアリティがある。そして、人前に出る怖さや物事に逃げ腰なぼ