boughtとblogに関するharumanachikaのブックマーク (27)

  • 猫の世界は謎だらけ - 時空を超えて Beyond Time and Space

    フィリップ・J・デーヴィス作・マーガリート・ドリアン絵(深町真理子訳)『ケンブリッジの哲学する』表紙 我々の日常的生活の中で目につく動物で際立っているのは、犬とではないだろうか。それでは、人間から見て「哲学者」のイメージに最も近いのは? これはちょっと難しい。 犬は長らく人間の良き友とされ、その忠誠さがしばしば話題となってきた。忠犬ハチ公のイメージは典型的といえる。しかし、少し近すぎる感がしないでもない。いつも主人である飼い主のことを考えているように見える。犬独自の時間はあるのだろうか。 それでははどうだろう? も多くの人々にとって、大変近い動物なのだが、なんとなく人間と離れた「の領域」を固守しているようなところがないだろうか。時々、どこかへ行ってしまうような行動も見せる。ある距離を置いて、人間を観察?しているのではないか。 ここに取り上げるのは、世界の名門ケンブリッジ大学ペンブ

    猫の世界は謎だらけ - 時空を超えて Beyond Time and Space
  • 石川経夫『所得と富』 - hiroyukikojima’s blog

    今回も引き続き、拙著『シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論』帝京新書の販促をしよう。これまで、これとこれとこれでもすでに販促のエントリーをしている。 シン・経済学貧困、格差および孤立の一般理論ー (帝京新書 004) 作者:小島寛之 帝京大学出版会 Amazon ついでながら、「早稲田大学エクステンションセンター」が提供する市民向け講座でもレクチャーをするので、先にそれをアナウンスしておく。 宇沢弘文の社会的共通資を考える | 小島 寛之 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター レクチャーは今年の2月に3回行われる。内容の要約は以下である。 宇沢弘文は日を代表する経済学者で、ノーベル経済学賞に最も近いと言われていました。主流派の経済学で多くの業績をあげたあと、制度学派という分野において独自の「社会的共通資の理論」を提唱しました。「社会的共通資の理論」とは、

    石川経夫『所得と富』 - hiroyukikojima’s blog
  • 東浩紀『訂正可能性の哲学』 - 西東京日記 IN はてな

    『ゲンロン0 観光客の哲学』の続編という位置づけで、第1部は『観光客の哲学』で提示された「家族」の問題を、書で打ち出される「訂正可能性」という考えと繋げていく議論をしていきますが、第2部は『一般意志2.0』の続編ともいうべきもので、『一般意思2.0』で打ち出された考えが「訂正」されています。 第1部の議論については個人的には乗れないところもあります。 一番の大きな理由はクリプキが『ウィトゲンシュタインのパラドックス』で出してきたクワス算の例を使っているからです。書の59pの註30でも書かれているように、クリプキの議論はウィトゲンシュタインの解釈としては不適当だと思いますし、たとえウィトゲンシュタイン解釈を別にしたとしても、クリプキの議論にはあまり意味があるとは思えないからです。 確かに根源的な疑問や懐疑論には否定し難いものがあります。例えば、「この世界は歴史やその他諸々含めて今朝つくら

    東浩紀『訂正可能性の哲学』 - 西東京日記 IN はてな
  • これは面白そう - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    論者の方々は皆労働法研究者でしょうか。名前を知らない人たちばかりでした。購入するか、コピーにするかでちょっと迷うところです。個人的には企業別組合について書いた論文をぜひとも拝見してみたいところです。

    これは面白そう - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 【本棚を探索】マイケル・サンデル『実力主義も運のうち 能力主義は正義か?』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    月1回の割で回ってくる『労働新聞』の書評コラム「棚を探索」、今回私が取り上げるのはマイケル・サンデル『実力主義も運のうち 能力主義は正義か?』(早川書房)です。すでにベストセラーになっている書ですが、私の切り口はちょっと斜め方面からになります。 https://www.rodo.co.jp/column/131006/ 2019年度の東大入学式の祝辞で、上野千鶴子は2つのことを語った。前半では「大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています」と、将来待ち受けるであろう女性差別への闘いを呼びかけ、後半では「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください」と受験優等生たちのエリート意識を戒めた。 後者の理路をフルに展開したのが書だ。刊行1年

    【本棚を探索】マイケル・サンデル『実力主義も運のうち 能力主義は正義か?』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • machineryの日々 ハイエンドな仕事のない組織

  • 「女性」さんの短評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    以前、桝純さんのオーラルヒストリーに関心を持って「今世紀最高の」とまで絶賛していた「女性」さんという方(一人称「俺」のこの方の生物学的な雌雄の別は存じ上げませんが)が、『ジョブ型雇用社会とは何か』について、あまりほかの方がつっこまないところで、しかし私としては秘かにつっこんで欲しいなと思っていたところに、うまい具合につっこんでいただいています。 https://twitter.com/ssig33/status/1447750147375435778 濱口桂一郎さんの新刊読みました。一番よかったの国がハイエンド外人を水増しする話で、もしメンバーシップ雇用のOJTでハイエンドになれるなら、そこに後からハイエンド外人でもはまるはずだけどそうなってない、つまり日の労働者はほぼ全てノースキルローエンドであることが示唆されている。 では日のハイエンド人材がどこに消えてるかというと、これは学位

    「女性」さんの短評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    harumanachika
    harumanachika 2021/10/13
    “つまり日本の労働者はほぼ全てノースキルローエンドであることが示唆されている。”
  • [書評] 英語独習法(今井むつみ): 極東ブログ

    正直なところ、この手のは読まないことにしている。英語と限らず外国語、しかも日語からかけ離れた異言語を簡易に習得する方法はないし、死んだ言語でもなければ独習というのもほぼ不可能だからだ。とはいえ、書『英語独習法』(今井むつみ)は、表題の含意とは異なり、むしろ、そのような私の持論のような内容だと聞き、それではと、読んでみた。ベストセラーともなっているらしく、しばらく在庫切れだった。ふとアマゾンを見たら在庫があるのでポチった。 読んでみて、予想通りだった。論旨としてはほとんど異論がなく、僭越ながら、自分が書いたのような錯覚すらした。その意味では、悪意で言うのではないが、やや退屈なでもあった。書店で見たら買っただろうかと問い直して、まあ、買っただろうとは思った。コーパス関連の部分は購入してじっくり読んでみたい印象があった。が、実際にその部分を精読してみると内容は薄い感じはした。というか、

  • 1487トーマス・カリアー著(小坂恵理訳)『ノーベル賞で読む現代経済学』 - akamac's review

    書誌情報:ちくま学芸文庫(カ-49-1),655頁,体価格1,800円,2020年7月10日発行 ノーベル賞で読む現代経済学 (ちくま学芸文庫) 作者:トーマス・カリアー発売日: 2020/07/10メディア: 文庫 『ノーベル経済学賞の40年』(筑摩選書上・下,2012年)の文庫版。2009年までの41年間の64名の受賞者すべてを対象として,主な業績を中心に,また,エピソードを添えながら,紹介した好著である。2010年以降2019年までについては文庫版解説の瀧澤弘和が「これまでの研究との連続性だけでなく,経済学が新たな領野を開拓して,制度設計やより実践的な政策評価に焦点を当てたものへと変化しつつある様子も窺うことができる」(605ページ)とまとめている。 さて,書に戻ると,受賞年代毎にひとりひとりの業績を辿るのではなく,自由市場主義者の経済学(ハイエク,フリードマン,ブキャナン),ミ

    1487トーマス・カリアー著(小坂恵理訳)『ノーベル賞で読む現代経済学』 - akamac's review
  • 「現実」はすべて統計的 - hiroyukikojima’s blog

    今回は、『現代思想』の最新号「統計学/データサイエンス」で巻頭対談しているので、そのことを宣伝するとともに、少しだけ統計学についてエントリーしようと思う。 現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス 作者:小島寛之,三中信宏,赤平昌文,稲葉肇,神林博史,喜多千草,北中淳子 発売日: 2020/08/27 メディア: ムック 対談は、生物統計学者の三中信宏先生と。対談内容は、統計学の理解の仕方から、その思想的背景、利用の限界まで多岐に及んで討議している。 ぼく自身は統計学者ではないし、経済学の中でも実証分析を専門としているわけではないので、統計学とは一定の隔たりがある。とは言っても、経済学の中の「意思決定理論」という分野を研究しており、なかでも「ベイジアン意思決定理論」の論文を書いているので、統計学と近接的ではある。 ぼくは経済学者の立場と数学科出身者の立場の両面から、統計学

    「現実」はすべて統計的 - hiroyukikojima’s blog
    harumanachika
    harumanachika 2020/09/01
    “ぼく自身は、最尤原理を今でも受け入れることができない(あたりまえだと思えない)が、統計物理だけは信頼している。”
  • [書評] カール・シュミット ナチスと例外状況の政治学(蔭山宏): 極東ブログ

    なぜ、カール・シュミットなのか? この問いは、自明な人にとっては自明すぎるが、他方、まったく問い自体が成立しない人もいる。 むしろ、この状況(カール・シュミットの意義が問われない)がなぜ、あるのか? 逆に言えば、なぜ、現在の日でカール・シュミットが問われなくてはならないのか、という問題意識がそれほど生じていないかに見えるのか。もちろん、カール・シュミットの思想にアクチュアリティがないというのなら、それでいいだろう。ビザンチン帝国についての諸研究にアクチュアリティがないというのは、普通に納得できる。 つまり、カール・シュミットがアクチュアルな問題であるという前提が、現在の日の知的状況ではほとんど成立していない。 そうした状況では、知は2つの路を取るしかない。①思想をコンテクスト化してアクチュアリティを問うこと、②いずれアクチュアリティが問われるときのために基礎を用意しておくこと。 書は

  • ディープラーニングと物理学 原理がわかる、応用ができる:田中章詞、富谷昭夫、橋本幸士 - とね日記

    理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。 量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています! 「ディープラーニングと物理学 原理がわかる、応用ができる:田中章詞、富谷昭夫、橋幸士」(Kindle版)(参考書籍) 内容紹介: 人工知能技術の中枢をなす深層学習と物理学との繋がりを俯瞰する。物理学者ならではの視点で原理から応用までを説く、空前の入門書。物理は機械学習に役立つ!機械学習は物理に役立つ! 2019年6月22日刊行、286ページ。 著者について: 田中章詞: 研究者情報、arXiv.org論文 博士(理学)。2014年大阪大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程修了。現在、理化学研究所特別研究員(革新知能統合研究センター/数理創造プログラム) 富谷昭夫: ホームページ、Twitter: @TomiyaAkio、arXiv.org論文 博士(理学)。2014年大

    ディープラーニングと物理学 原理がわかる、応用ができる:田中章詞、富谷昭夫、橋本幸士 - とね日記
  • RとStanではじめる ベイズ統計モデリングによるデータ分析入門:サポートページ | Logics of Blue

    『RとStanではじめる ベイズ統計モデリングによるデータ分析入門』のサポートページです。 この記事では、書籍の特徴などの紹介をしています。 書に使用したサンプルデータとR,Stanのコードは、すべてGitHubから参照できます。 ソフトウェアのインストール方法や実行方法の補足事項なども記しています。 パッケージのバージョンが上がったことによる変更点などは『発行後の補足情報』を参照してください。 RとStanではじめる ベイズ統計モデリングによるデータ分析入門 2019年07月:初版第1刷発行 2019年10月:初版第2刷発行 2020年02月:初版第3刷発行 2020年04月:初版第4刷発行 2020年07月:初版第5刷発行 ・・・中略・・・ 2023年07月:初版第10刷発行 出版社の書籍紹介ページはこちらです。 (2020年7月14日追記)正誤表は出版社の書籍紹介ページにあります。

  • [書評] わたしの外国語学習法(ロンブ・カトー): 極東ブログ

    ハンガリア人のポリグロットであるロンブ・カトー著『わたしの外国語学習法』は、多言語学習を試みる人の一種のバイブルとも言える書籍で、日では1981年に米原万里の翻訳で創樹社から出版されたものだが、その後ちくま学芸文庫に入っている。先日、別件で語学のを探していたら、同じ書棚にあり、読み返してみた。 率直に言うと、これから多言語習得を試みようとする現代人にとってすぐに適用できる秘訣のようなものは、ないわけではない、というか意外に面白い小ネタもあるが、概ね多言語学習の一般論に終始しているとも言えるので、「どうやったら外国が効率よく習得できるか」といった期待から読み始めても、やや迂遠な書物にも見えるかもしれない。他方、すでに3か国語以上の言語に取り組んでいる人にしてみると、著者が言いたいことはあれか、と心に響くものがあるだろう。多言語を学ぶ人だけにわかる独自の感覚が上手に表現されている。 もちろ

  • トポロジー入門: 松本幸夫 - とね日記

    理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。 量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています! 「トポロジー入門:松幸夫」(オンデマンド版) 内容紹介: 高校数学程度の素養をもった読者にトポロジーの初歩からその基事項をていねいに紹介した最適の入門書。論理的理解と直観的理解が並行して進むよう、親切な工夫が凝らしてある。章末に練習問題,巻末に解答を付す。1985年刊行、308ページ。 著者について: 松幸夫(まつもとゆきお) 1944年、埼玉県生まれ。東京大学理学部数学科卒業(1967)、学習院大学教授、東京大学名誉教授。日数学会弥永賞受賞。 ホームページ: http://www.math.gakushuin.ac.jp/Staff/matsumoto_pr.html インタビューのページ: http://www.gakushuin.ac.jp/univ/sci/t

    トポロジー入門: 松本幸夫 - とね日記
  • わくわく読めるミクロ経済学の教科書 - hiroyukikojima’s blog

    4月は、講義の準備などで忙しく、どうしてもブログの更新が怠りがちになってしまう。今回も、もう月末になってしまった。 新学期ということもあって、今回は、ミクロ経済学の教科書を一つ紹介したい。それは、神取道宏『ミクロ経済学の力』日評論社である。このは、刊行されてすぐに入手して読んでいたのだが、エントリーするのがこのタイミングになってしまった。とにかく、このは、ものすごく面白い教科書で、わくわくしながら読める。ミクロ経済学ほど「わくわく感」から遠い学問はないと感じていたが、この教科書を読んで、そんなことぜんぜんないな、と思った。 ミクロ経済学の力 作者: 神取道宏出版社/メーカー: 日評論社発売日: 2014/09/25メディア: 単行この商品を含むブログ (16件) を見るぼくは、30代で経済学部の大学院に入学したのだが、そのときは、コースワークで指定されたヴァリアンの教科書で勉強し

    わくわく読めるミクロ経済学の教科書 - hiroyukikojima’s blog
  • 竹田いさみ『世界史をつくった海賊』(ちくま新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    3月3 竹田いさみ『世界史をつくった海賊』(ちくま新書) 7点 カテゴリ:歴史・宗教7点 タイトルは「世界史をつくった海賊」ですが、中身は「イギリス史をつくった海賊」という方が妥当でしょう。取り上げられているのは基的にイギリスの近代以降の海賊だけで、ヴァイキングなどを含めた包括的な「海賊の歴史」を期待すると肩透かしを喰います。 また、著者は歴史学者ではなく国際政治が専門のひとのため、歴史的な叙述にはややこなれていないところもあります。 ただ、それでも書かれている内容は非常に興味深く、世界帝国としてのイギリスの成り立ちを改めて考えさせられる内容になっています。 イギリスの繁栄の基礎を築いたエリザベス女王。彼女のもとにドレークやホーキンスといった海賊が出入りし、その海賊たちがスペインの無敵艦隊との戦いで活躍したということは知っている人も多いと思います。しかし、このを読むと海賊たちの規模と重

    竹田いさみ『世界史をつくった海賊』(ちくま新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
  •  ジェイン・ジェイコブズ『市場の倫理 統治の倫理』 - 西東京日記 IN はてな

    アメリカ大都市の生と死』で知られるジェイコブズが社会における2つの道徳体型について語った。以前から読みたいなと思って、古屋などで探していたのですが、今年の2月にちくま学芸文庫から復刊されたので読んでみました。 このの、「道徳体型には市場の倫理と統治の倫理という2つのものがあって、それが混ぜ合わせると腐敗が起きる」という基的な主張は知っていたのですが、このが対話篇の形式を持つだとは知りませんでした。 プラトンの書いた対話編と同じようにある主張が厳密に証明されているわけではないのですが、とり上げられている問やエピソードには広がりがあり、良い意味で「哲学的」なになっていると思います。 世の中には、道徳的な価値が衝突するケースがあります。例えば、このの冒頭では製材会社の森林破壊を告発するために、テレビ局をだましてそれを報道させるという話が登場人物から語られます。 これによって森林

     ジェイン・ジェイコブズ『市場の倫理 統治の倫理』 - 西東京日記 IN はてな
  • 稲葉振一郎『不平等との闘い』書評 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

    「キャリアデザインマガジン」に掲載する書評を書きましたので、フライングですがこちらにも転載しておきます。 不平等との闘い ルソーからピケティまで ((文春新書)) 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/05/20メディア: 新書この商品を含むブログ (25件) を見る 2014年12月に発売されたピケティ『21世紀の資』日語版は、728頁5,940円という大部にもかかわらず、発売後わずか4か月で16万部を売り上げるベストセラーとなった(全世界では優に100万部超を売り上げたという)。翌1月のピケティ来日の前後には、メディアが競ってこれを報じ、解説書・入門書の類が多数刊行され、ビジネス誌が相次いで特集を組むなど、空前のブームとなったことは記憶に新しい。このも、著者によれば「出し遅れの「便乗」」だということだ。 実際、『21世紀の資』をめぐっては、わが国で

    稲葉振一郎『不平等との闘い』書評 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)
  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 稲葉振一郎『不平等との闘い』文春新書

    社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 稲葉さんから新著『不平等との闘い』をいただきました。ありがとうございます。 稲葉さんや私の出身母体でもある社会政策・労働問題研究という領域には、長らくちゃんとした教科書がありませんでした。というか、今もありません。それは、社会政策がとにかくありとあらゆることを扱うから、なかなか一つのディシプリンで描くのが難しかったというのが実態です。ただ、1990年代まではマルクス経済学を基的な教養としていました。マルクスを媒介とすると、思想を通じて、社会・政治にも手を伸ばせるので、非常に便利だったということがあります。 経済学の中ではマルクス経済学が完全に凋落して、かつては近代経済学と呼ばれていた新古典派経済学が主流になりました。主流になったのはよいの