今日は以下の本を読む。比較的薄めの本だが、内容が濃いので、時間がかかった。 ポピュリズムとは何か 作者: ヤン=ヴェルナー・ミュラー,板橋拓己出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/04/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る「世界に幽霊が徘徊している。ポピュリズムという幽霊が」という昨今なわけだが、実はこの『共産党宣言』をもじった言葉は、1969年段階でギタ・イオネスコとアーネスト・ゲルナーが論文集の冒頭に書いた言葉だそうで、当然日本もこの「幽霊」が徘徊、というか跋扈している状態。そこで、この本を手に取ったわけだが、主にヨーロッパとアメリカ大陸の事例からポピュリズム一般について解説しているこの本、今の日本にも当てはまりそうなことが出てくる出てくる、というのが第一印象。 この著者の立場は明確で、ポピュリズムは確かに「民主主義」から生じたものだが、自分たちだけが