神山アーティスト・イン・レジデンス(以下、KAIR)は、1999年からスタートした国際的なアート・プロジェクトです。毎年8月末から約2ヶ月余りの期間、日本国内および海外から3名~5名のアーティストが神山町に滞在。作品を制作し、毎年10月下旬から作品展覧会を開きます。 KAIRの特色は、地元住民による手作りのプログラムであること。アーティスト・イン・レジデンスを実施している自治体は日本国内にも多数ありますが、制作期間を通じた住民とアーティストの交流や神山町での滞在制作に重点を置き、制作プロセスをともにできることを、とても楽しんでいます。 神山町には人形浄瑠璃の文化が残っており、町内には江戸後期から明治、大正時代にかけて制作された1,459枚(日本最多)の、舞台の背景画「襖絵(屏風絵)」が現存しています。これらは、招待作家として招かれた絵師たちが、庄屋や富豪の屋敷に滞在しながら、地域住民の協力