〘 名詞 〙 ( 「史記‐儒林伝」の「轅固曰、公孫子務二正学一以言無二曲学以阿一レ世」から ) 曲学をもって時勢や権力者にこびへつらい、世間の人々に気に入られるような言動をすること。[初出の実例]「例の曲学阿世の故智によりて、ふたたび時にあふべき事をこひねがふ姦計に出しとぞみえたる」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)下) 道理に背いた学問によって、時勢・権力などにこびへつらい、世間の人々に気に入られるような言動をすること。 [使用例] 政治は時々ずるい者が出て来て、手前勝手に学者の言葉を援用したことがあったゆえに、我々は極度に曲学阿世を憎むように教えられているが、それはただ曲げたりおもねったりすることが悪かっただけである[柳田国男*国語の将来|1935] [使用例] その詩は宮沢賢治という詩人の代表的な作品で、農民の耐乏生活をよく理解した修道的な美しさの光っている絶唱であったというこ