ある小説を読んでいたら、こんなセリフがあった。 「僕が恋愛に縁がないのは、踏み込むのが苦手だからです。ぼんやりしてるし、どうも自分からいくのは苦手で。 かといて、向こうから告白されるほどモテないし。ほんと、駄目っすよね」 まさに自分がこういう人間すぎて思わず吹いてしまった。 ちょっと「いいな」、と思った人がいても、今まで自分から行動を起こしたことがない。 このあたり、本当にダメだな、と思うところなんだけど、それまで築いた関係を失う怖さが大きすぎて。 それを変えることができずに今まで生きてきた。 もともと恋愛に積極的でないというのもある。 一人だけに多くの時間を割くのって何か窮屈だなと思ったり、 そもそも、人の深いところまで踏み込んで排除されるのがとてつもなく怖かったり。 思春期に恋愛でない場所でそういう体験をしたことで、人に対する根本的な諦めが自分の根本にあって。 でも人を信じたい、人に信