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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/sunafukin99 (11)

  • 「地域」や「民意」ってそんなに素晴らしいものか? - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/ko_chan/20081206この手の問題は複雑であまり軽々に語りたくはないが、この指摘はツボにはまった。それはともかく、たまたま今朝は『ザ・サンデー』を観ていたんだけど、勝木容疑者をなんとかして「ロリコンオタク」にしたがっていたのが醜悪だった。「幼い子供を狙った犯罪が増えている」という切り口もお決まりなら、米メーガン法とか海外の性犯罪関連法令を紹介して、「地域がこういう性犯罪者から子供を守らねば」という持って行き方は思考停止も甚だしい。地域なんぞに任せたら、異物排除の自警団主義になるのは目に見えてるんだが。私も同感で、ここには近年顕著になってきたある種の空気が強烈に感じられてとても嫌な気分だ。そしてその根底に流れるのは紛れもなく節操なきローカリズム・自治至上主義とでも言えそうな原理主義のようなものだろう。さらにあの欠陥だらけの裁判員制度にも通

    hatayasan
    hatayasan 2008/12/12
    群集の叡智がいつでも正しく動くとは限らない、という話はWeb2.0ブームのときも指摘されていたな。cf.http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20070107/258161/
  • 自立幻想とその限界 - すなふきんの雑感日記

    http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-259.html#comment戦前戦後を通じて、日では公共事業という来なら資源配分機能をもつ政策によって、都市から地方への所得再分配機能を代替していたわけで、それを「バラ撒き」といって崩壊させてしてしまったら「格差」が拡大するのは当然の帰結でしょう。 (このエントリの冒頭のところでも同じ話になってますけどhttp://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-86.html) ただ、これは政策の失敗というよりも、「中負担中福祉」でしのいできた日の社会保障制度の貧弱さが、公共事業の削減によって露呈してしまっただけのようにも思います。それを支えていたのが家族による介護だったり地域の連帯だったわけで、現状ですら貧弱な社会保障制度を補っている家族や地域の連帯を、これ以上強化す

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    hatayasan 2008/12/03
    「今まで自力だけでやってきたような思い込みがあるから、分権で独立してもやっていけるだろうといった根拠なき自信のようなものがあるわけだ」
  • 「正義」としての地方分権 - すなふきんの雑感日記

    http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-256.html地方自治にまつわる近頃のメディアの論調を見ていると、とにかく国のやることは何でも気にいらない、というニュアンスのものが多いような気がするが錯覚か。大戸川ダム建設の報道についても専ら地方側の論理が常に「正義」で、国側の論理なんてどうせ薄汚い官僚の詭弁で埋め尽くされてるに決まってるので「はじめから信用ならない」というバイアスが入りまくりのように思えてしょうがない。そのくせ給付金騒動に絡んでは国は地方に丸投げするのか、無責任だと噛み付く。要するに自分の都合の悪いことは何でもお上が悪いといった具合の、かつて物心ついた時分(いわゆる55年体制の時代ね)にテレビで見聞きした「革新派」の論理を髣髴とさせる展開にどうしても違和感を感じてしまうのだが、「改革派」シンパの皆さんにはその自覚はあるんだろうか?我

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    hatayasan 2008/11/14
    たしかに、中央集権推進!を表立って書くところは見ないですね。
  • 「民間ではありえない」のご都合主義 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20080712/1215819201のブクマコメントだけどマジレスが異常に多かったのでたまげたよ。「ネタ」カテゴリに入れときゃよかったかな。公務員の世界で何かあるたびに「民間ではありえない」と突っ込む人が多いから、せっかくだからボケてやっただけなのに。ピンボケの反応が多すぎ。「民間ではコネで無能な人間を採用して潰れても自業自得、公務員が無能だと市民・国民の損害になる」というけど何それ?普段「民間と違って筆記試験重視で頭でっかちの人間ばかり採用してきた弊害がどうのこうの」と文句言うくせにこういう場合だけ「試験勉強を頑張って採用された公務員は優秀だよ、コネ採用は無能だよ」とのたまう人がいるとしたらその支離滅裂さは何なんだろう。普段「民間ではありえない」からどんどん「民間の原理」を導入しろと主張するくせに、こういう時だけ「公と

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    hatayasan 2008/07/14
    点数だけじゃなくて人物とその背景も重視、とはっきり言ってくれれば、ここまで大騒ぎにはならなかったのかな?
  • 「民間では常識」のコネ採用のどこがいけないんだ! - すなふきんの雑感日記

    大分県の教員採用「不正」事件絡みでどうもひっかかることだが、どうして「民間ではあり得ない。やはり公務員は腐っている。」とかいった批判が飛び出してこないのだろうかと思った。何?わかってて言ってるだろうって?その通りだけど。なにしろ「民間」ではむしろコネや口聞き採用の方がデフォルトなんだから。面接で人間性を見るとか言ってもその判断基準など明確ではないし。採用や人事なんてブラックボックスだろはっきり言って。「選考の結果不採用となりました」という紙切れ一枚来ても、誰も「採用試験に関してのデータを公開せよ」なんてアホなこと言わないよね。そんなもんきわめて恣意的な選好過程なんだから外部に出して説明など出来ないのわかってるし。そもそも公務員の採用試験ほど公正で客観的とされているものはないとするなら*1、なるほどその枠組みの中での不正はダメという理屈ならわかる。しかし昨今の公務員バッシングでは「筆記試験偏

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    hatayasan 2008/07/12
    職務に必要な能力は点数だけでは確かに測れないけど、公正のポーズを装いつつ裏では情実どろどろってのはまずいよ、やっぱり。
  • 日本人の社会感覚について - すなふきんの雑感日記

    近年における政治のゴタゴタを見ていると、日は「小さな政府」を目指すと言いながら実際にはどうなのかという疑問が絶えない。「小さな政府」の概念というものは、政府は警察国防の機能以外は原則手を出さず福祉は最小限だが、そのかわり税金も安く低負担で済むという「トレード・オフ」の視点の中で成立するものだ。しかし相変わらず国民の関心事の上位に来るのは社会保障制度の将来への不安感など、基的には「大きな政府」をその発想の前提としているように見える。もし「小さな政府」志向であるなら自分の世話は自分で賄おうとするし、老後の心配も自己責任の範囲で行おうとするだろう。ただしその代わり税金は負けてくださいよという姿勢になるはずだ。ところが多くの日人にとってその意識は希薄なようだ。これはおそらくは政府というものを家族共同体に擬制する傾向が強く、社会契約の構成物という発想が弱いところから来るのではないだろうか。*1

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    hatayasan 2008/04/04
    「当事者感覚に乏しくそのくせ自己万能感が強い、あのわがままな子供の姿」
  • 将来期待値の低下が格差感をもたらす - すなふきんの雑感日記

    bewaad institute@kasumigaseki〜終身雇用等の幻想・日の労働者の約半数はバブル真っ只中の1990年においても(そして現在も)従業員99人以下の企業に雇用されており、 ・中小企業では大企業に比べ勤続年数が短く中途採用中心の人事慣行が広くいきわたっていた、 わけですから、被用者の約半数という少なからぬ集団は「(2)の層は学校を卒業すると「正社員」になって安定した給料を手にし、30歳くらいになればマイホームやマイカーを持つという「一億総中流」の人生経路」には乗っていなかったということになります。目先の給料がどうであるかよりも、自身の将来の給料や子の給料がどうなるかという見通しこそが、中流意識の醸成に影響力を有するものと考えられます。将来見通しが足元のトレンドに左右されるならば、これは現在の絶対水準よりもトレンドによって階層意識が定まる部分が多い、と言い換えられます。こ

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    hatayasan 2008/01/16
    「あたかも戦後日本が終身雇用「制度」中心の社会だったかのような思い込みも巷間に広がるピントはずれの議論にもつながってくる」
  • 無駄な努力は周囲も不幸にする - すなふきんの雑感日記

    分裂勘違い君劇場〜「地道な努力」よりも、はるかに人生を好転させる努力の仕方むしろ、「近道を探す努力」こそが正しい努力であって、「近道や一発逆転を狙わないで地道な努力を積み重ねる」という姿勢が、自分と周囲を不幸にし、格差と貧困を生み出し、日を衰退させてきた。ハゲタカたちの巨大な価値創造力の源泉は、「少しの労力を投入するだけで、巨大な価値を生むポイントを見抜く眼力」と、「失敗した場合に、損失を引き受けること」の2点である。「近道はない」などという、「地道な努力が報われる」教の信者の妄言に惑わされて、1回しかない人生を台無しにしないようにしたい。日社会のあらゆる場面では逆に「地道に努力すれば必ず報われる」という発想が支配的なために、質が見えなくなってしまっていたのかもしれない。だから見当違いの努力ばかり繰り返し貴重な時間やお金を浪費してしまっているようなケースが多く見られるようだ。最近世間

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    hatayasan 2008/01/16
    「合理的な努力とは何か」
  • 支離滅裂な地方分権主義者 - すなふきんの雑感日記

    夕張の問題を引き合いに出すまでもなく、都市と地方、それも特に首都圏中部圏とそれ以外の格差が拡がっているとの認識が広まっている昨今だが、儲かるところへ企業も人材も流入し儲からないところからは流出するのは経済メカニズムの原理原則で、それをけしからんとか言ってみたところで仕方がないんじゃないかと思う。だったら地方で儲かる事業をやればいいじゃないかということになるが、そもそも「儲からないから」仕方なく地方から逃げ出して東京へ出て行くというのが実情であって、もし地元で儲かる公算が東京へ出てゆくコストやリスクと勘案してもなお余りあるものであればはじめから出てゆかないだろう。その意味では地方分権を盛んに唱える人たちの言説には論理の転倒があるように思えてならない(それとも彼らは「儲け度外視」でやろうとでもいうのだろうか?)。いつの頃からか「地方の時代」と言われて久しいが、現実の世の中はローカリズムどころか

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    hatayasan 2007/12/18
    「「地方の時代」と言われて久しいが…、現実の世の中はローカリズムどころかグローバリズムと呼ばれる流れの中に…文化経済などあらゆる面で実際に起こっていることは飽くことなき「東京」「中央」への集中」
  • むしろ現代の方が「倫理意識」は高いんじゃないの?(追記あり) - すなふきんの雑感日記

    品偽装から何から最近企業の不祥事が話題になりすぎのような気がするが、これって何も今に始まったことじゃなく今までは問題にならなかったような事柄が問題になるようになっただけなんだろう。つまり基準の網の目が小さくなってより細かいものまで捕捉する様になったということで、何も昔は道徳観・倫理観がしっかりしていたからそういう問題そのものがなかったのではないということだろうと思う(むしろ今より余程いい加減なことは多かったはず)。もちろん、このことが望ましいことかどうかはまた別問題だが、事実としては社会の倫理基準が厳しくなりつつあるということは言えるかと思う。マスコミ(左右とも)などは鬼の首を取ったように騒ぎ立てる傾向があるが、人々の倫理意識の「低下」が各種不祥事をもたらしているというより、むしろ逆ではないだろうか。そうでなければマスコミの「煽り」にも人々は反応しないだろうからだ。むしろ今の人間の方があ

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    hatayasan 2007/11/01
    「基準の網の目が小さくなってより細かいものまで捕捉する様になった/むしろ今の人間の方がある意味では余程潔癖になっている」ネットによって触れたい情報に容易にアクセスできるようになったのも大きいかも。
  • ネット社会はリアル社会の鏡像である - すなふきんの雑感日記

    ■[世相その他]ネット社会はリアル社会の鏡像である svnseeds’ ghoti! 〜 激しく今更且つどうでもいい話なんですが というのもessaさんの当該エントリ冒頭に引用されている梅田氏の2年前のこの文章なんだけど; 個人にある種の才覚とネット上での行動力さえあれば、リアル社会に依存せずとも、ネット上に生まれた十分大きな経済圏を泳ぐことで生きていける。 これって、次のように変更しても何の違和感もなく説得力を持つと僕には思われる。 個人にある種の才覚とリアル社会での行動力さえあれば、ネットに依存せずとも、リアル社会に既に存在する十分大きな経済圏を泳ぐことで生きていける。 というか後者の方が僕にとってはむしろ違和感ないしより説得力もある。こんなことは当たり前過ぎて誰も言わないだけだ。 今までリアル社会で才能を発揮できなかった人たちがネット社会では水を得た魚のように生き生きと「隠れたる才能

    hatayasan
    hatayasan 2007/09/03
    「リアル社会でダメな人はネット社会でも同様にダメな人にしかなれない。なぜならその「ある種の才覚」というのはリアル社会のそれと本質的には同じものであるはずだからだ」
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