日本人の社会感覚について - すなふきんの雑感日記

近年における政治のゴタゴタを見ていると、日本は「小さな政府」を目指すと言いながら実際にはどうなのかという疑問が絶えない。「小さな政府」の概念というものは、政府は警察国防の機能以外は原則手を出さず福祉は最小限だが、そのかわり税金も安く低負担で済むという「トレード･オフ」の視点の中で成立するものだ。しかし相変わらず国民の関心事の上位に来るのは社会保障制度の将来への不安感など、基本的には「大きな政府」をその発想の前提としているように見える。もし「小さな政府」志向であるなら自分の世話は自分で賄おうとするし、老後の心配も自己責任の範囲で行おうとするだろう。ただしその代わり税金は負けてくださいよという姿勢になるはずだ。ところが多くの日本人にとってその意識は希薄なようだ。これはおそらくは政府というものを家族共同体に擬制する傾向が強く、社会契約の構成物という発想が弱いところから来るのではないだろうか。*1

[bhikkhu]

フリーランチは無いがフリーランチが好きな人はたくさんいるってことでは。

[siomaruko]

「当事者感覚に乏しくそのくせ自己万能感が強い」同感。なんだが、社会保障は小さな政府化・税率だけは大きな政府化のダブスタ進行中というか俺様課税というか超ボッタ国というか、そんな印象がやはり拭えないなあ。

[morutan]

「税金は払いたくないけど社会保障はしてくれって虫がよすぎるけどその甘さって親への依存に似てね？」、と。国家とは社会契約な前提だけどそもそも西欧の一般人もそういったものを意識できてるかは疑わしいと思う

[kkbt2]

いいか悪いかは別にしても、日本人は「契約」という考え方をあまりしないのではないだろうか。商売だって基本的には契約なんだけど、すぐにに「お客様は神様」になって、契約の観念から外れていくし。

[RPM]

小さな社会を目指しているわりには、さっぱり税金が安くならない不思議。

[hatayasan]

「当事者感覚に乏しくそのくせ自己万能感が強い、あのわがままな子供の姿」

[rajendra]

コストが不可視のまま消費者意識を肥大させた帰結だろうか。

[hasenka]

国頼みと自分の身は自分で守る銃社会の米国の違いとか

[mahal]

税金に関しての、ある種の性悪説というか、投資感覚の欠如とかはあるのだろう。

[ya--mada]

日本の場合､日本人の感覚がそうさせたのではなく､政治体制の結果このような欧米型ではない構造になっている｡戦後政治体制と高度成長期の政策を知るだけでも理由はわかるはずだよ｡/釣りか？なんで敢えて外してい

[lakehill]

多くの人は、税金の無駄遣いを失くし、利権に群がる者どもを一掃すれば、増税しなくとも税は十分にあると感じているからだと思う