研究所でかんべんして欲しいことといえば、停電。 研究所の中には様々な電気器具があるのですが、一番停電が恐い機具といえば冷凍庫です。 ディープフリーザーという-80℃での保存が可能な冷凍庫の中には、さまざまな酵素、DNA、血液サンプルがぎっしりと詰まっています。これらは、凍らせておくことではじめて長期間保存することができます。冷凍庫の中には、自分たちの研究所で発見したり作ったりしたものも多く、いわば研究所の財産が入っている金庫ともいうべきものです。 停電で冷凍庫が止まり中の温度が上がってしまうと、この貴重なディープフリーザーの中身がとけてしまいます。実際は、-80℃から中身が溶け出す温度になるまでにはある程度の時間がかかるので、停電がすぐ回復すれば最小限のダメージで済む、、はずなのですが、油断はできません。 停電から復帰するときに、うまく冷凍庫の電源が入らないことがあるのです。土曜日に停電が