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  • 薬の商品名が大事なわけ。薬作り職人のブログ

    一般の方にとっては、「薬の商品名というと、カタカナが並んでわかりにくいもの」というイメージがあるかもしれません。こんな記事を見ると、余計にそう思えるかも知れません。 朝日新聞;アルマールとアマリール 薬の取り違え多発 改名へ 血圧を下げる薬の「アルマール」と、血糖値を下げる薬の「アマリール」。販売名が似ているため、医師や薬剤師が薬を取り違える事故が後を絶たないとして、アルマールを製造販売する大日住友製薬は、名称の変更を厚生労働省に申請した。早ければ6月に新しい名称で売り出される。 アルマール(大日住友製薬、主成分 アロチノロール塩酸塩)というのは、高血圧や狭心症、不整脈の治療に用いられる薬です。一方、アマリール(サノフィ・アベンティス、主成分グルメピリド)は、糖尿病の治療薬で血糖値を下げる薬です。この2つの薬の名前が似ているため、お医者さんや薬剤師さんが薬を取り違え、来アルマールを処

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    heis101 2012/01/13
    「一般名については、命名について一定のルールがある(同じ薬効の化合物は同じ語尾をつける、など)」
  • 和算に学問の発展のあり方を見る。薬作り職人のブログ

    NHKの番組「歴史秘話ヒストリア「ちょんまげクイズ合戦!~江戸の彼氏は数学がお好き~」で、「和算」の特集をしていました。 タイトル見ると、ちょっとおちゃらけた感じですが、内容はいたって硬派。日独自に江戸時代までのあいだ発展した数学「和算」について、分かりやすく説明されていました。 現在、私達が小学校から学んでいる数学は、明治時代になって欧米から伝えられた「洋算」と呼ばれるものです。四則演算の記号やアルファベットの文字式、様々な関数記号・微積分の演算記号、どれも海外から取り入れた「洋算」のものです。 とはいえ、数や計算の概念、いろんな実用技術の基になるところに数学があるのは、どの国どの時代も同じ。欧米から洋算が伝えられる前の鎖国時代の日でも、独自の数学が発展しました。それが「和算」です。 江戸時代の「和算」で研究されていた内容は、海外数学に負けず劣らずの内容でした。和算の研究者「和算

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    heis101 2010/11/04
    「国や言葉や文化がちがっても、まったく同じ内容の事柄がヒトの脳からでてくるというのは、とても興味深いものです。」
  • 暗記が悪いんじゃない。薬作り職人のブログ

    暗記っていうのは、どんな人でも一度はやらされ、嫌に感じるものです。 数学の公式、英単語歴史の年号とか事件、地理の地名、、、語呂合わせとか、関連付けて覚えるとか、色々なテクニックはあるようなのですが、最終的にはやはり単語帳みたいなものを見ながら、ひたすら訓練するしかありません。 暗記したからと言って、「テストの成績が上がるか」というと、なかなかそうはうまく行かないもの。穴埋め問題や、パターン化された問題は解けるけど、ちょっと考えさせる問題、パターンから外れた問題だとお手上げ、なんてのはよくある話です。 ただ、それだからといって、「暗記することが悪い」というわけではありません。暗記が悪いんじゃなくて「そこで止まってしまう」のが悪いのです。 「暗記」は、暗記の先にある「自分の頭で考えること」に必要な材料を供給する大事な手段です。暗記ばっかりでは、ただの知識のストックでしかなく、その知識を使いこ

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    heis101 2010/10/29
    「暗記が悪いんじゃなくて「そこで止まってしまう」のが悪いのです。「暗記」は、暗記の先にある「自分の頭で考えること」に必要な材料を供給する大事な手段です。」
  • ネットのすぐ向こうには専門家がいる。薬作り職人のブログ

    今週は、ノーベル化学賞の記事を書いたところ、検索エンジンの高い順位に登録されたらしく、たくさんの方に訪問していただきました。 私は、化学の専門家ではないので専門的な記事はかけず、記事の中ではカップリング反応と薬作りの関連について、触りだけを紹介するにとどまりました。はたしてあの記事でどれだけカップリング反応についてつかめてもらえたのかは、わかりません。 とりあえず世の中のいろんなものを作るのに欠かせない凄いツールだ、ということが伝わったとすれば、とりあえず十分かな、とは思っています。 ネット上では、色々なサイトで、今回のノーベル化学賞に登場する「カップリング反応」についての記事が取り上げられています。ネットのすぐ向こうには専門家がいて、マスコミがフォローし切れない専門家ならではの記事を投稿しています。 その中でおすすめなのは、化学系ブログ「ケムステーション:化学者のつぶやき」です。今回のノ

  • ついにきたノーベル賞。2010年ノーベル化学賞。薬作り職人のブログ

    日発表されたノーベル化学賞は、薬作りに関わる人間には、非常にうれしいものとなりました。 受賞者は、アメリカ・デラウェア大のリチャード・ヘック氏、アメリカ・パデュー大の根岸英一氏、北海道大の鈴木章氏。受賞理由は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング反応」。 日人受賞者がでたことはもちろんうれしいのですが、「薬作りの根幹となる有機化学合成の分野」というところが、新薬開発の現場の人間として非常にうれしく思います。有機化学やってる人の間では、「いつもらってもおかしくはない」という意味で、「ついにきたノーベル賞」といったところなのだろう、と思います。 私は、生物系の研究者なので、実際にこの反応をつかった実験をしたことはありません。とはいえ、私達の研究所でも日常的につかわれてる反応がノーベル賞を受賞する、というのは、とっても身近なとこでノーベル賞が出たような感じがして、当にうれしいこ

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    heis101 2010/10/07
    「「薬作りの根幹となる有機化学合成の分野」というところが、新薬開発の現場の人間として非常にうれしく思います」「私達の研究所でも日常的につかわれてる反応がノーベル賞を受賞する、というのはとっても身近」
  • 実験のブレークスルー。2010年ノーベル物理学賞。薬作り職人のブログ

    昨日のブログでは「とっかかりのブレークスルー」と題して、今年のノーベル生理学・医学賞を紹介しましたが、今日発表されたノーベル物理学賞は、まさに「実験のブレークスルー」での受賞です。 受賞したのは、イギリス・マンチェスター大学のアンドレ・ガイム氏、コンスタンチン・ノボセロフの二人。 受賞理由は「二次元物質グラフェンに関する革新的実験」 グラフェンというのは、炭素分子が炭素分子が6角形の格子の形に連なったシート状の物質です。そして、その薄さは、炭素原子一個分、0.38ナノ(ナノは10億分の1)メートルという、ものすごい薄い物質です。 グラフェンの分子モデル(画像はWikipediaから) 鉛筆の芯の材料である黒鉛は、このグラフェンのシートがものすごく沢山積み重なってできています。グラフェンは「グラフェンは非常に強くてしなやかで、透明で電気をよく通し、常温での電子の移動速度はあらゆる物質の中で最

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    heis101 2010/10/05
    「ノーベル賞の決め手となったのは、セロハンテープのおかげというよりは、これらの最新技術を使いこなしてグラフェンの性質をきちんと押さえたというところにあるのでしょう。」
  • 「強い」といわれても。薬作り職人のブログ

    新聞記事というのは、基的にわかり易い言葉でかかれています。新聞の文章は専門家ではない人も読むので、わかり易い言葉、難しさを感じない言葉を使う必要があるからです。 これが行き過ぎると、「表現がシンプルすぎて、この文章は何が言いたいのかわからない」なんてことにもなります。「シンプルな表現をつかうなら、うまいこと表現を選ばないといけない」というわけです。 たとえば、これ。 朝日新聞(2010年9月18日)Webサイト 「100兆分の1秒を観察 夢の光・XFEL施設公開」 細胞の働きや、化学反応の仕組みを原子レベルで観察できる夢の光「X線自由電子レーザー」(XFEL)の施設が兵庫県上郡町にほぼ完成し、17日、報道機関に公開された。世界有数の性能を誇る大型放射光施設「スプリング8」より、10億倍強い光が出せる。基礎科学だけでなく、新薬や電池の開発などに役立つという。 この文章の最後の部分に「10億

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    heis101 2010/09/18
    「XFELは実際に目で見て明るい光なのかどうかはわかりません。しかし「明るい」という言葉を使うことで、XFELのイメージはきちんと伝わるような気がします」「シンプルな言葉を頭をひねって考えることが大事」
  • 研究所でかんべんして欲しいこと。薬作り職人のブログ

    研究所でかんべんして欲しいことといえば、停電。 研究所の中には様々な電気器具があるのですが、一番停電が恐い機具といえば冷凍庫です。 ディープフリーザーという-80℃での保存が可能な冷凍庫の中には、さまざまな酵素、DNA、血液サンプルがぎっしりと詰まっています。これらは、凍らせておくことではじめて長期間保存することができます。冷凍庫の中には、自分たちの研究所で発見したり作ったりしたものも多く、いわば研究所の財産が入っている金庫ともいうべきものです。 停電で冷凍庫が止まり中の温度が上がってしまうと、この貴重なディープフリーザーの中身がとけてしまいます。実際は、-80℃から中身が溶け出す温度になるまでにはある程度の時間がかかるので、停電がすぐ回復すれば最小限のダメージで済む、、はずなのですが、油断はできません。 停電から復帰するときに、うまく冷凍庫の電源が入らないことがあるのです。土曜日に停電が

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    heis101 2010/05/14
    「冷凍庫の中には、自分たちの研究所で発見したり作ったりしたものも多く、いわば研究所の財産が入っている金庫」「停電が起ると、近くの人は呼び出され、自分の目で冷凍庫が正常に動いていることを確認」
  • シンプルなスライドで勝負。薬作り職人のブログ

    会社でやってる自主勉強会の当番が迫ってきました。 教科書の輪読(何人かで分担し、教科書の一部を順番に説明していく形式)をやっているのですが、今週順番が回ってきます。それほど分量があるわけではないのですが、なにぶん専門外の話なので担当分を理解するだけで時間がかかります。 資料はパワーポイントでつくります。教科書の内容を書き写すんじゃなく、大事なところをより抜いて自分の言葉に直した資料を作らないといけません。教科書の言葉そのままでは、教科書をただ音読するのと同じですからね。 仕事中に資料を作る暇はないので、家に教科書のコピーを持ち帰り、家のパソコンでいそいそとスライドをつくります。資料作りに時間をかけて入られないので、変な飾りはなし、シンプルなスライドで勝負です。 まぁ、シンプルなスライドの方が、ごちゃごちゃしたスライドより見やすいし、理解しやすいし、早く作れるし、悪いことは何もありません。見

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    heis101 2010/04/22
    「仕事中に資料を作る暇はないので、家に教科書のコピーを持ち帰り、家のパソコンでいそいそとスライドをつくります。資料作りに時間をかけて入られないので、変な飾りはなし、シンプルなスライドで勝負です。」
  • 頭の瞬発力の鍛え方。薬作り職人のブログ

    今週は、非常に忙しくて頭がくらくら。 別に残業続きというわけではなく、実験もそんなにしていないのですが、とにかく頭を使います。頭の疲れというのは体の疲れよりも取れにくいんだなぁ、と実感。 いろんなミーティングに出て、質問したり議論したり。そのたびに頭をフル回転させているのが原因なのだとは思います。短時間に集中していろんなことを考え、それを短い言葉にまとめて伝えるという、まさに頭の瞬発力が必要です。 運動でも、日頃からトレーニングをしていないと瞬発力はつかないもの。現在の生活の中で、私の頭の瞬発力のトレーニング法の一つは、いま流行りとされている(当に流行ってるのかどうかはわかりませんが)ツイッターです。 ツイッターはリアルタイム性がうりなので、自分が気に入った発言をみつけたら、その場でコメントなりツッコミなりをいれるのが普通。そのためには、頭の瞬発力が必要です。そして、その中身を140字と

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    heis101 2010/04/20
    「そのためには、頭の瞬発力が必要です。そして、その中身を140字という情報量でこなさないといけないという縛りもあります。」
  • 批判=否定ではない。薬作り職人のブログ

    今日は金曜日。 毎週、金曜日には一週間のプロジェクトの進行確認の打ち合わせをしています。みんなそれぞれ異なる実験をしているので、その実験データを見せ合い、いろいろな質問やアドバイスをするのがメインのイベント。 とはいっても、そんなに堅苦しいものではなく、和気あいあいとした雰囲気で自由に意見を言いあっています。 時には真剣なやりとりや、ちょっと険しい雰囲気になることもありますが、この打ち合わせの場では「出てきた意見やアイデアを批判はしてもよいが否定しない」というのが大原則。 仕事上の議論というのは厳しい目が必要だし、甘えは許されないし、的確な批判をすることがとても大事です。 しかし、批判=否定ではない、ということは心に留めておかなくてはいけません。相手の意見やアイデアを認めつつ、間違ったところを修正してより良いものにする、というのが正しい批判。それに対して、否定というのは折角出てきたアイデア

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    heis101 2010/04/10
    「批判=否定ではない」
  • 木曜日は疲れのピーク。薬作り職人のブログ

    ようやく木曜日というか、あっという間に木曜日というか。 木曜日には疲れのピークが来ます。金曜日だと「明日は休みだ」という気持ちがあって気が楽のですが、木曜日は「ああ、まだ明日が」というのがあってちょっとキツイ。 実験を沢山入れていると、実験の忙しさにまぎれて疲れも感じないんでしょうが、実験の谷間で時間があいてたりするとつかれがドドドとやってきます。これはキツイですね。誰かと実験のディスカッションでもしないと、まぶたが重くなってしまいそう。 とりあえず、今週の木曜日は無事通過しました。あと一日、ミーティングとかがありますけど、なんとかがんばります。 ↓↓いつも応援ありがとうございます。m(_ _)m↓↓。 人気ブログランキングへ(モバイルの方はこちらから) 薬学関連の学生さん、社会人の方、出会いの場ということで、お気軽に参加を。 ついったー薬学部(薬学関連Twitterユーザーの自己紹介つき

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    heis101 2010/03/26
    興味深い。疲れはやってる最中には感じない、と。なぜだろう。「実験を沢山入れていると、実験の忙しさにまぎれて疲れも感じないんでしょうが、実験の谷間で時間があいてたりするとつかれがドドドとやってきます。」
  • 細胞さんが腸に化ける話。薬作り職人のブログ

    昨日の記事で「細胞さんが化ける話」を書いたのですが、何の偶然か、今日は「細胞さんが腸に化ける」というニュースが報道されました。 体のいろんな細胞に化ける(分化する)ことができるiPS細胞をつかって「腸」をつくったというニュース。「腸の細胞」ではなく、管状になった「腸」というのが驚き。 以下、読売新聞のサイトから引用します。 iPS細胞から腸管…奈良県立医大 マウスで成功 iPS細胞(新型万能細胞)から、実際の腸のようにぜん動運動をする腸管を作製することに、奈良県立医科大の中島祥介教授と植田剛医員らの研究グループがマウスの実験で成功した。iPS細胞から器官を作り出した例は初めてという。 グループは、マウスの皮膚から作ったiPS細胞を球状に培養。粘膜やじゅう毛、筋肉、神経を伴った管状の組織(直径約2ミリ、長さ約5ミリ)ができた。物を絞り出すように運ぶぜん動運動を1分間に10回程度行っている様子

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    heis101 2010/03/13
    「最初の一回だけ分化のスイッチを入れれば自動的に最後の「腸」の段階まで進んでしまうのか?それとも段階を踏んで分化のスイッチを入れているのか?」
  • あとを継ぐ者?薬作り職人のブログ

    息子は、どうやら文章を書くのが好きなようです。 ときどき、調べ物みたいな「文章を書く宿題」を持ち帰ってくるのですが、嫌がらずにどんどん書いてます。中身を読んでみると「調べたデータから情報を読み取り、必要なとこだけ選び出して書き出して、最後に自分の意見を述べる」という調べ物の文章のお作法は、きちんとできてるようです。 最低限の文章作法が身についているので、書く内容と伝えたい意見があれば、それなりの文章を書くことはできる、それが書くことに抵抗がない理由なのだと思います。 息子の話を聞いてると、日頃読んでいるから、文章の書き方のようなものを自分なりに身につけたとのこと。自分が中学くらいの時も、好きだった作家(小松左京とか筒井康隆とか)の書き方に影響を受けて、なんだか背伸びした表現の作文を書いてたよなぁ、なんてことを思い出したりしました。 文章ってのは、書いて読んでもらってコメントをもらうとうま

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    heis101 2010/03/08
    「息子の話を聞いてると、日頃読んでいる本から、文章の書き方のようなものを自分なりに身につけたとのこと。」
  • 「安全性が証明されています」という言葉。薬作り職人のブログ

    「安全性が証明されています」という言葉があります。 薬を作る現場にいると、医薬品に関してこの言葉が使われたりするとは、若干の違和感を覚えます。「安全な薬を届けるのが、製薬会社の使命ではないのか」という言葉が聞こえてきそうだし、確かにそのとおりです。 その上で、やはり「安全性が証明された」と言い切ってしまうのは、違和感を感じるのです。 新薬開発においては、新薬候補化合物のもつ様々な薬理作用を動物を使って実験します。そのなかには、もちろん化合物の毒性を確かめるための実験も含まれています。 最近の新薬は、体の中の特定のタンパク質に選択的に働きかけるように作られていて、できるだけ望まない副作用を起こさないように考慮はされています。しかし、体内のすべてのタンパク質に当に作用しないのか、といわれたら正直わかりません。 そのため、動物に長期間にわたって化合物を大量に服薬させ「もし毒性があるとしたらどの

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    heis101 2010/02/18
    「これらの過程では、「安全性が確認された」という断言はしていません。「このような毒性を持っているのだけれど、実際の使用上においては許容できる」という言葉のほうが、実際の姿」
  • 目分量で判断しなくちゃいけないとき。薬作り職人のブログ

    目分量と言う言葉があります。 デジタル大辞泉によれば、目分量とは、 「目で見て、大体の分量をはかること。また、その分量。目積もり。」 今は、すっかりデジタルの世の中。研究現場で出てくる、様々な測定数値は全部きっちりした数字で出てくる、というイメージが有りますが、かならずしもそうではありません。 実験室でも、目分量で判断しなくちゃいけないときは結構あります。目盛りはついていても、きっちりとした数値はでてこない、と言う場面。 身近なものだと、メスシリンダー。所定の体積だけ液体を量りとるのですが、このときは一番細かい目盛りの1/10までは目分量で読み取ります。 あと、測定機械でも、旧型のものはデジタル表示ではなく、針の振れ幅で数値を表示するものがあります。こういう物に限ってプリンターやデジタルデバイスへの出力はついていません。そのため、針と目盛りを睨んで、最小目盛りの1/10までは目分量で読み取

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    heis101 2009/12/16
    「目分量と言うのは、ちょっとあやふやに思えますが、意外にあてになるものです。逆に、デジタル表示の場合だと、その表示自体を絶対的に信頼して良いものかどうか、ということを考える必要も出てきます。」
  • 薬作り職人のブログ

    丸5年ぶりのブログ執筆です。 この5年間、薬を作るというよりは、薬作りに関わる人の間を取り持つ仕事を主にやってきました。自分の仕事が薬に直接はつながることはありませんでしたが、周りの人が蒔いた薬の種を育てるお手伝いは微力ながらできたのではないかと思っています。 ただ、人の間を取り持つというのは気力も使うものです。5年前の時点で、PCの前に座ってブログを書くという作業に大変なストレスを感じていたのは確かです。薬作りの世界は日々進化しているので、ブログのネタはどんどん入っては来るのですが、それを咀嚼しわかりやすくアウトプットすることは、実は自分の業で常に行っているということもあり、プライベートの場に持ち込む余裕がなかったのが実情です。 新型コロナ感染症(特に治療薬やワクチン開発)についても、このような緊急事態に薬剤開発がどうあるべきか、規制当局がどう承認審査に臨むべきか、など、いろいろ考える

  • 薬の名前が変わる時。薬作り職人のブログ

    薬の商品名は、時々変更されることがあります。 先週発表されたのは「サクシン」という名前の薬の変更。似たような名前の薬「サクシゾン」との混同を避けるための措置です。 サクシンとサクシゾンという似た名前の薬に、共に注射剤が存在するため、薬の処方間違えや取り違えが起こる可能性があります。この間違いは患者さんの死につながる重大な事態であり、実際、これまでに何度も報告されています。この間違いをなくすために、商品名の変更という措置がとられたのです。ただ、意外なことに、このような原因で商品名の変更が行われるのは、異例なことだそうです。 ちなみに、なぜサクシンとサクシゾンが似た名前になったか、と言うと、いずれの薬の構造にも、コハク酸(Succinate)とよばれる化合物の一部分が含まれていたためです。 サクシンは、全身の骨格筋を緩める作用を持ち、手術部位の緊張をとって手術をしやすくしたり、気管に人工呼吸用

    heis101
    heis101 2009/08/21
    「薬の商品名は、時々変更されることがあります。似たような名前の薬との混同を避けるための措置です。」「この2つの薬を、もし間違えてしまったら、、」
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