小保方さんがやったような、論文の剽窃や捏造は、これまでも科学の世界でちょくちょく起きてきた。たいていは、それほど重要なものでもないんだけど、たまにびっくりするような重要な研究が、実は捏造だと解って大変な騒ぎになることもある。 そういう捏造研究は、主に研究を追試し、さらにその先をやろうと努力する、学位収得を志す世界中の大学院生の時間と研究費を無駄にするので、非常に罪深い。 しかし、捏造する人を完全にシャットアウトするすることはできない。それは査読付き論文誌でも、性善説に基づいているからだといわれる。 でも、これは性善説とはちょっと違うと思うんだよね。 倫理的な正しさを前提にしているというより、科学そのものを好きでやっている人にとって、捏造なんて、そもそも意味がないんだっていうことの方が大きいと思う。 科学が好きでやっている人にとって、その最大の喜びは、この世の誰もまだ気が付いていな