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ブックマーク / blog.livedoor.jp/mikako0607jp (10)

  • THE BRADY BLOG:そろそろケヴィンについて語ろうか。

    We Need to Talk About Kevin. という映画がある。 邦題は「少年は残酷な弓を射る」で、日の配給側のマーケティング戦略のためにいきなり山岸涼子系映画にされてしまったようなのだけれども、当然ながら、英国ではそのような映画としては捉えられなかった。 We Need to Talk About Kevin. というタイトル(オレンジ賞受賞の原作も同題)が大変に優れていると思うのは、「(闇に葬らないで)ケヴィンについて語らなくっちゃね」というニュアンスが含まれているからであり、こうした事件が起こるたびにマスコミはびっくり下世話ニュースを書き立てるものだが、そういうのとは別のところで、「そろそろ、きちんと語りましょうや」という意志が感じられる。という理由がまず1つ目。 2つ目は、 We Need to Talk About Kevin. と言いながら、実はこれは少年ケヴィン

    hengsu
    hengsu 2012/09/19
    あの映画の原題ってこれだったか。The BRADY BLOGさんはいつも大変示唆的で優れた紹介:そろそろケヴィンについて語ろうか。
  • THE BRADY BLOG:Punk Britanniaにおけるジョン・ライドンの選曲の大団円

    先のエントリで書いたとおり、英国ではジュビリー(女王戴冠○○周年祝賀シーズン)とパンクというのはセットになっているようなので、BBCがPunk Britanniaなるクロスオーバー企画を展開しており、テレビのドキュメンタリーだけでなく、ラジオでもパンク関係者にDJさせた番組を放送している。 んで、当然ながらジョン・ライドン(番組中では自分のことを「ロットン・ライドン」などと呼んだりしているが)もPart1とPart 2の2回にわたって当該ラジオ番組でDJを務め、自ら選曲した「フェイヴァリット・ソングズ」を流した。 大変に興味深く、おもしろおかしく聴かせていただいたが、意外にも喋りの部分は抑え、がんがんと曲をかけ続けていた。 「俺は音楽に対してはスノッブじゃないし、そうであってはいけないと思っている」 というライドンがかけたアバの一曲が何故「フェルナンド」なのか。そして、このビージーズからの

    hengsu
    hengsu 2012/06/12
    「在英」
  • THE BRADY BLOG:もう一人のデビー

    わたしの好きな女性歌手に、デビー・ハリーという人がいる。 なので、そのデビー・ハリーにそこはかとなく似た面ざしの、“デビー”と呼ばれる女性が底辺託児所に現れた時には少なからず動揺した。 が、あのデビーとこのデビーが違っていた点は2つあった。 1つ目には、彼女はブロンドではなくブルネットで、黒ぶちの眼鏡をかけているということ。 そして2つ目には、彼女には自閉症の娘がいるということである。 デビーの娘は先月3歳になったばかりで、ジャズミンという。 名もデボラという母親のほうは、髪をブロンドに染めてブロンディのトリビュートバンドでボーカルを務めたり、マドンナの物真似芸人として活動したりしていたそうで、ナイトクラブやパブに出演している時に売れないバンドマンと知り合い、短い情事の末に子を孕んだという。 ざっくばらんな性格のデビーは育児について「気が狂いかけたこともある」と言っていた。 「何を言って

    hengsu
    hengsu 2009/11/09
    攻撃的とは限らないけど。攻撃的な子がいない訳じゃない。これは大事な視点。
  • THE BRADY BLOG:I'll Miss You

    しばらく顔を見せなかったアリスが、久しぶりに底辺託児所に来ることになった。 と思ったら、アニー(レノックス似の託児所責任者)にアリス宛のFarewellカードを渡され、寄せ書きしろと言われた。 「へ?久々に来ると思ったら、いなくなっちゃうんですか?」「ヨークシャーに引っ越すの。向こうに母親の親戚がいるらしくて、アリスの面倒を見るのを手伝ってくれるらしいから、彼女もそっちに引っ越したほうが、仕事が探しやすいって」「そりゃまた遠いっすね・・・・・」 わたしはカードの中に言葉を書きこむ。 I’ll miss you! Lots of love from Mikako××× ありきたりの言葉だ。 あの世界全体を恐れているようで同時に舐め切っているような、異様に大きな目をした白髪の女児に贈る言葉にしては、あまりに普通で、あっけない。 「それは、逃げるんだね」とその晩、電話口でS子さんは言った。 「へ

    hengsu
    hengsu 2009/10/08
    いつも泣かされる
  • THE BRADY BLOG:夏の終わりは愛らしく/シャボン玉とうさぎちゃんを追って

    シャボン玉を追って UKで活躍中のシャボン玉芸人、サムサム・バブルマンのことを某誌に(ほんのちょっとだけ)書いた。テレビや新聞に出ている人物と直談判などという、きらきら派手でメディアな状況は場違い&畑違いにもほどがあり、このところ底辺託児所の匂いが心身に染みついているわたしとしては終始へどもどしていた。 日では今年7月に達成した巨大シャボン玉世界記録(http://www.excite.co.jp/News/photo_news/photo/?id=99747)でニュースになっておるようだが、UKではポール・マッカートニー、ピーター・ゲイブリエルら、セレブな方々のパーティーにも引っ張りだこの“時の人”だ(http://www.thisislondon.co.uk/lifestyle/article-23730115-details/Bubbleology%3A+Bubble+blowin

    hengsu
    hengsu 2009/08/29
    日本にも、シャボン玉芸人のた、玉川兄弟がいらっしゃいます。もう、還暦だったか、とうに越したか。
  • THE BRADY BLOG:愛のモチーフ

    野獣児アリスが、託児所に来なくなった。 彼女の母親の育児につきどうこう言う人が託児所内部に多いので、「そのうちソーシャルサービスに垂れこまれ、知らないうちに子供を連れ去られるのではないか」と疑心暗鬼になった母親が、アリスを連れて来るのをやめたのだ。という人もいる。 また、アリスが連日のように託児所で失禁して着替えさせられても、一向に濡れた服を持ち帰る気配のない母親に、「アリス、その(託児所所有の)スカートかわいいね。朝着てた服よりずっといい」と嫌味をぶちかましてしまったアニー(レノックス似の責任者)に対し、母親が激怒しているからだという説もある。 一方、飲酒問題を抱えた母親を持つモーガンの家庭には格的にソーシャルワーカーが干渉するようになった。母親は“自己再生に向けての禁酒プラン”を作成させられたそうで、その一環としてAAにも通い始めたという。 酒が入っている時は腹を抱えて笑ってしまうよ

    hengsu
    hengsu 2009/07/31
  • THE BRADY BLOG:ロザリオ

    世界三大美女産出国は3C。3Cとは、即ちキューバとコスタリカとコロンビアだ。 と書いたのは故・中島らもだったが、コロンビアという国の血には確かに何かがありそうだ。 底辺託児所にもコロンビア人の母と英国人の父を持つロザリーという20歳のボランティア女性がいるが、これがもうペネロペ・クルスの顔が不完全に思えるような凄まじい美貌の持ち主なのである。 底辺生活者サポート施設に出入りするようになってわかったのは、英国社会の底辺を這っている女性たちには、女であることばかりか人間であることすら放棄してしまったようなクリーチャーも多いが、常識でいう“別嬪”の基準ラインを大きく上回っている女性がなぜか結構いるということだ。 普通ならば恵まれた容姿を活用してぶいぶい言わせるとか、裕福な男を捕まえて成り上がるとか、そういうアンビシャスな人生パターンが思い浮かぶが、底辺から這い上がれない彼女たちを見ていて

    hengsu
    hengsu 2009/07/15
    今日も涙が
  • THE BRADY BLOG:親子デトックス

    メイという5歳児の母親は、元ニューエイジ・トラヴェラーである。 トラヴェラーというのは、別の言葉で表現するとジプシーまたはヒッピーのようなものであり、メイの母親もキャラバンで津々浦々を旅して生きていたのだが、現在はブライトンに落ち着いている。 彼女は金髪の長い髪をドレッドヘアにしていて、いつも豹柄のシルクブラウスだの赤い革のミニスカだのに黒い網ストッキングを履いているので、一見すると街娼さんかなと思うような外見だが、よく見てみると顔はアングロサクソン版吉永小百合みたいな楚々とした美女であり、容貌とファッションの落差が大きい。 性格も服装が醸すイメージからは想像がつかないほど、大変に清らかでうつくしい。 おっとりとしていて気が優しく、いつも柔らかく微笑んでおり、底辺託児所でボランティアしているわけでもないのに、自分の子供たちを預けに来た時に当該託児所が人手不足でバタバタしていると、自ら気を利

    hengsu
    hengsu 2009/06/26
    間違えるとは思えないけど、ここで言うトラヴェラーと、ジプシーは別もんでしょう。でも、いい文章です。
  • THE BRADY BLOG

    『ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル 2018ー2023』が講談社文庫より発売になりました。 2020年に発売された単行の内容に加え、2020年から2023年までに様々な媒体(朝日新聞、NTT労組新聞、図書新聞、映画パンフレットなど)に書いた社会・政治コラムも含まれた増補版になっております。装幀も一新されて(デザインは単行と同じく川名潤さん)の文庫版です。砂鉄さんに帯文をいただきました。よろしくお願いします!

    hengsu
    hengsu 2009/06/08
    ”憧れのUK(イギリス)生活?とは言っても、ここはブライトンの貧民街。貧乏でしょぼくてイケテナイ、リアルな英国生活記。碧天舎HPリニューアル記念特別企画ネット公開作品出版コンテスト最優秀賞受賞作"の人のblog
  • THE BRADY BLOG:炊事場のスーザン・ボイル

    底辺生活者サポート施設の堂は全てボランティアによって運営されており、それ故その日キッチンに入っている人の顔ぶれによって事のうまい、まずいが激烈に違う。 例えばS子さんがキッチンを取り仕切っている曜日は、ちらし寿司などのジャパニーズが出たりして、無職または低額所得の人々でもトレンディな日を味わうことが出来る。といっても無職または低額所得の人々は、トレンディな日なんてものには縁がないので、「何これ」「ソーセージとチップスを出せ」みたいなリアクションもあるようだが、スーパーリベラルな思想ゆえに自ら底辺に降りてきた知的(&理屈っぽい)貧乏人の間では大変に好評な曜日である。 さらに、「まずい」と評判の英国料理も、格的に作られたものはこんなにうまいのか。ということが確認できるのが、ルーシーという女性が炊事場に入っている日である。 でっぷり肥って毛深い(ブルネットのくせに、全く無駄毛の処理

    hengsu
    hengsu 2009/06/08
    一般化し過ぎなんじゃないかな
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