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ブックマーク / wedge.ismedia.jp (13)

  • 「民意」と「活躍」に要注意?エーコの定義 ファシズムについて

    先ごろ亡くなったイタリアの作家、ウンベルト・エーコは記号論を駆使した小説『薔薇の名前』で名をはせた人だが、政治評論でも予言的な面白い作品を残している。今回は邦訳もある『永遠のファシズム』(岩波書店、和田和彦氏訳)のエーコの言葉から、日の現在を考えてみたい。 ファシズムとは、<一枚岩のイデオロギーではなく、むしろ多様な政治・哲学思想のコラージュであり、矛盾の集合体>だ。 イタリアで始まったムッソリーニのファシスト党という名から、ファシズムは全体主義を指す言葉とみられてはいるが、「イズム」と呼べそうな明確な主義主張も、それを突き動かす存在もないと、エーコは言い切っている。要はコンピューターのCPUのように、それを壊せばすべてが崩れる中央制御がない。 ファシズムとは、まるで脳のように、膨大な数の細胞が複雑につながり一つのネットワークを築いており、すべてを統括する部位はない。私にはそう読み取れる

    「民意」と「活躍」に要注意?エーコの定義 ファシズムについて
    hharunaga
    hharunaga 2019/12/03
    「ファシズムの下で、個人は個人としての権利を持っていない。まとまった『国民』として、それが固まった形で『民意』を持っているとみなされる。実際、『民意』が一つなどということはあり得ないのに、政権はそれが
  • 「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」を採用する自衛隊の謎

    自衛隊滋賀地方協力部「着用しているのはズボンであると聞いている」(キリッ) 「公式の設定」ではパンツじゃないもん! だから恥ずかしくないもん! 太ももを露わにした3人の女性キャラクターが、空中に飛び跳ねて笑顔でポーズを取っているイラスト。3人のコスチュームは極端に丈が短く、パンツのようなものがチラリと見えているのが確認できる。そんな自衛隊のポスターが批判を浴びた。 ポスターを作成した自衛隊滋賀地方協力部は、取材に対して「着用しているのはズボンであると聞いている」と回答したそうである。見えているのはパンツではなくズボンという設定。だから承認した。しかし、「批判がポスターに向けられることは意ではない」と撤去を決めたそうだ。 ポスターに描かれた3人の女性キャラクターは、実際のアニメの登場人物だ。このアニメのキャッチコピーは、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」だそうである。ネット上に

    「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」を採用する自衛隊の謎
    hharunaga
    hharunaga 2019/03/06
    こんなポスターを採用する自衛隊に、国が守れるのか?! 愛国者の皆さんは、憲法改「正」とかよりも、まずこの問題に怒るべきではないでしょうか?w
  • ドイツで「緑の党」が台頭してきた理由  WEDGE Infinity(ウェッジ)

    hharunaga
    hharunaga 2018/11/15
    “緑の党の支持者には若者が多い…。教育水準が高く豊かな傾向にもある。…今や、緑の党は、移民容認、貿易重視、多様性重視といった「開かれた社会」の標榜者の潜在的代表者といえるかもしれない”
  • 漁業者も加工業者も消費者も損をする 魚を小さいまま漁獲する日本

    「海からの贈り物、大切に消費者へ」――。銚子の漁港のセリ場に貼ってある横断幕。3月14日、3月に入って初めてサバのまとまった水揚げがありました。数量約5,000トンの大漁です。2月26日に約500トン水揚げされて以来約2週間ぶりの水揚げでした。2月の水揚げのデータがキロ50円前後と非常に安い浜値(水揚げ地で取引される値段)であったことから、用に向かない赤ちゃんサバが主体ということは容易に想像がついてしまいます。 写真は3月14日に水揚げされた130g未満のサバですが、どれもこれもそろったように同じような200gに満たない大きさでした。実質的に用の水揚げではないのでセリ場も活気無し。これらの大量に水揚げされたサバは、一般の売り場に並ぶことはなく、ハマチやマグロ等の養殖用の餌用主体として凍結されます。 水揚げされる小型のサバは、消費者ではなく養殖の餌用に主に冷凍されます。水揚げされていたサ

    漁業者も加工業者も消費者も損をする 魚を小さいまま漁獲する日本
    hharunaga
    hharunaga 2015/03/30
    驚愕の内容。「日本のここがすごい!」とかいうテレビ番組で採り挙げるべき!w
  • マグロ、ウナギに続き漁業も“瀕死状態”の日本

    「マグロが消えた」と大間や壱岐の漁師が悲鳴をあげている。ウナギに至っては絶滅危惧種に指定されているが、これは氷山の一角である。日では漁業そのものも限界に差しかかっているーーー。 「大間のマグロ」に異変が生じている。「明らかにマグロが減っているんです。さすがにもう漁獲規制が必要だと思っています」(大間漁協の伝法隆幸さん)。大間は一釣りやはえ縄漁が主な漁法である。 「昔は200キロ以上のものがゴロゴロいたんです。今は小ぶりになり、数も減りました。漁師の生活は苦しくなる一方です」。獲れるだけ獲りたいはずの漁師が漁獲規制を求めるのは極めて稀である。「数年前では漁獲規制を自分たちが求めることになるとは考えもしませんでした」(伝法さん)。 「数年前、壱岐のマグロが年末商戦でもっとも高い値をつけたのを覚えています」。築地でマグロの仲卸業を営む生田與克さんは話す。そんな壱岐からも悲鳴があがっている。

    マグロ、ウナギに続き漁業も“瀕死状態”の日本
    hharunaga
    hharunaga 2014/07/22
    戦後日本の高度成長って、他の国や将来のことを無視して好き勝手にやったから出来た、というだけだったのでは?…。とにかく、もう無理なので、まず持続可能性を考えるべき。
  • 日本人はどのように「作られた」のか?

    2011年に出版された『中国化する日』(文藝春秋)が一躍話題となった愛知県立大学日文化学部歴史文化学科の與那覇潤氏。日史上の「西洋化」を「中国化」という言葉で捉え直し、新たな視点を与えてくれた。その與那覇氏が歴史学をはじめ、哲学や心理学、社会学などを一覧する「文系学問オードブル」のスタイルで日文化を考える講義をまとめたのが『日人はなぜ存在するか』(集英社インターナショナル)だ。今回、與那覇氏に「教養」「歴史を学ぶ面白さ」、そして書のメインモチーフである「再帰性」について話を聞いた。 ――書のもとになったのは、2009年から大学で担当されている「日歴史文化」という講義だそうですが、なぜこのような授業を行っているのでしょうか? 與那覇潤氏(以下與那覇氏):勤務先である愛知県立大学には、いわゆる人文系の学部だけでなく、看護学部や理系の情報科学部もあります。そのすべての学部生が

    日本人はどのように「作られた」のか?
    hharunaga
    hharunaga 2013/12/22
    「現実が先にあってそれを認識するというより、認識を通じて現実をつくり出してしまうところに、人間というものの特徴がある」
  • 7.21参院選から考える投票率より大事なもの

    今月4日に公示された第23回参議院選挙は21日に投開票が行われ、自民党65議席、公明党11議席で与党合わせて合計76議席を獲得し、2009年9月からの1年弱の期間を除き、実質的に2007年の第21回参議院議員選挙以来6年振りに衆参のねじれ状態が解消されることとなった。同時に、すべての常任委員長ポストを独占できる「安定多数」に必要な70議席を上回る大勝であった。 低調だった投票率 52.61%はワースト3の低さ 一方で、投票率は前回57.92%から5.31%ポイント下回る52.61%と低調だった。歴史的に見ると、参院選で史上最低の投票率44.52%を記録した第17回選挙(平成7年7月23日実施)、それに次ぐ低さの第16回選挙(平成4年7月26日実施)の50.72%に続く、ワースト3位という有り様だった(図1)。

    7.21参院選から考える投票率より大事なもの
    hharunaga
    hharunaga 2013/07/24
    低投票率でも、ランダムなサンプル調査のような投票になっていれば別だが、積極的に投票する群に偏り、回収率が低いということでもあるから、やはり問題。
  • 場面に「ふさわしい」日本語 身近に感じる言語学

    私たちが普段当たり前のように使っている言葉。「美しさ」や「正しさ」を日常で気にすることはあるかも知れないが、もっと根的な言葉がどのように理解されるかまで考えることは少ない。言葉を科学的に研究する言語学を専門にし、5月に『日語は「空気」が決める 社会言語学入門』(光文社新書)を上梓した一橋大学国際教育センター・言語社会研究科准教授の石黒圭氏に、「美しさ」や「正しさ」に代わる、日語の新たな捉え方について聞いた。 ――日語の「正しさ」について書かれたが書店には並んでいます。そうしたへの懸念として書を書かれたのでしょうか? 石黒圭氏(以下石黒氏):おっしゃるとおりです。日語を「正しさ」の次元からではなく、「ふさわしさ」の次元から考えてほしいという思いを込めて、書を書きました。 「美しい」「正しい」という二つの形容詞が、昨今、売れる日のキーワードになっています。しかし、言葉を

    場面に「ふさわしい」日本語 身近に感じる言語学
    hharunaga
    hharunaga 2013/07/01
    「頭の中にすでに存在している断片的な知識を、一定時間強制して文字列を追わせ、整理させることで読書は成り立っています」
  • メトロポリタン美術館が寄付で賄われるわけ

    ふと、秋のニューヨークに行ってみたくなった。JR東海の「そうだ京都、行こう」のキャッチコピーの感覚である。昔、放浪の旅に出てカリフォルニアで1年ほど働いていたことがある。その1972年の晩秋、3日間でロサンゼルスからニューヨークまで横断した記憶が強烈に残っている。今回、久々に文化的なアメリカを楽しむことに目的を絞り込んでニューヨークに乗り込んだ。 10年以上、毎年アメリカのチタン国際会議に出席しているが、今年はアトランタで会議があって帰りのフライトがニューヨークになった。ストップオーバーなので短時間でメトロポリタン美術館とセントラルパークとミュージカルだけを見ることにした。 セントラルパークに近いホテルで仮眠をとってから、早速メトロポリタン美術館を訪問した。メトロポリタン美術館は実は私営の施設でその経営は寄付で成り立っているらしい。入場料を払う際に「料金は寄付で結構です」といわれた。早い話

    メトロポリタン美術館が寄付で賄われるわけ
    hharunaga
    hharunaga 2012/12/05
    「この富める者が貧しいものに施しをするという考え方のベースはキリスト教にある」←日本にもかつてはあったはずだが、保守はそういう伝統を復活させるのではなく、生活保護叩き…。
  • お上主導で祝日だらけ 効率の悪い日本の“休み方”

    は休みが多いと言われても、実感がわかない人がほとんどだろう。 実は祝日のような「一斉休み」の多さが、逆に長期休暇の取得を妨げている。 個人の判断で、休むときは大いに休み、働く時は大いに働く。 そんな生産性を上げる効率的な働き方を追求する時代が来ている。 「日人はそんなに長時間働いて、人口もドイツの1.6倍なのに、GDP(国内総生産)はたかだか2倍ちょっと。生産性が低いんじゃないのか」 四半世紀以上も前の学生時代、ドイツ人学生に言われた言葉が忘れられない。当時は日のGDPは米国に次いで2位、ドイツは3位だった。しかも、日人の働き過ぎが批判されていた時代だ。ドイツ人学生はやっかみ半分で言ったのだろう。 その後、日はバブル経済に突入、「24時間戦えますか」という三共(現第一三共ヘルスケア)の栄養ドリンク「リゲイン」のCMソングが大ヒットしたりした。日の経済成長を支えた一因が長時間労

    お上主導で祝日だらけ 効率の悪い日本の“休み方”
    hharunaga
    hharunaga 2012/10/09
    三連休くらいだと旅行などには行きにくかったりして、結局、一日は単にダラダラするだけの休日になってしまったりしがちだなぁ…。
  • 韓国大統領の「踏み絵」となった竹島訪問

    8月10日、韓国の李明博大統領が竹島を訪問した。韓国大統領の同島訪問は初めてだ。日側の中止要請を無視する形で訪問が強行されたことは、今後の日韓関係を極めて厳しいものにするだろう。すでに日政府は、駐韓大使を一時帰国させ、国際司法裁判所への提訴や日韓シャトル外交の凍結を含めた対抗策を検討しているが、韓国政府が態度を軟化させることはないだろう。代わりに、国連海洋法条約に基づく強制調停制度を活用した打開策を提示したい。 「竹島をいっそ爆破してしまいたい」 日韓が領有権を主張する竹島は、事実上韓国の実効支配の下にある。1952年に韓国の李承晩大統領が一方的に漁業管轄権を宣言した海域に竹島が含まれたが、このいわゆる「李承晩ライン」は公海上に管轄権を宣言するもので国際法上認められるものではない。だが、韓国は54年以降竹島に武装警備隊を常駐させ、同島が不法占拠されている状態が60年近く続いている。 1

    韓国大統領の「踏み絵」となった竹島訪問
    hharunaga
    hharunaga 2012/08/14
    「政権の任期が終わりに近づくと支持率回復を狙って日本叩きを始めるというのが韓国の民主化以降定着したパターンである」
  • 「福祉大国」は幻想? スウェーデンの高齢者介護事情

    「揺りかごから墓場まで」という標語。第二次世界大戦終戦後、イギリス労働党が掲げた福祉政策を表したもので、文字通り、生まれたときから死ぬまで、国が全ての国民に社会保障を提供するという意味です。福祉大国として知られるスウェーデンの基盤も、この社会民主的な政策にあります(ちなみに、スウェーデン語では「Från vaggan till graven」)。 しかし、いざスウェーデンに住んで、その実情に触れると、実際はこの政策にも限界の部分が多くあることが分かります。そして時に、この国のイメージが随分と一人歩きしているかのように感じるのです。 不況や高齢化で崩れる「高福祉高負担」モデル 例えば、高福祉と高負担のバランス。スウェーデンでもここ数年、世界の不況やEU危機の打撃を受けて失業率が高くなっており(今年3月時点、7.7%)、失業保険金や生活保護金を要請する国民が、若者や移民を中心に増えています。一

    「福祉大国」は幻想? スウェーデンの高齢者介護事情
    hharunaga
    hharunaga 2012/05/15
    サイトの基本的な論調も考えて読む必要はありそうだが。
  • 環境テロリスト 日本に続々上陸中(後篇)

    *前篇を読む方はこちらから 1月、オーストラリア沖で日船に乗り込んできた男の右腕に彫られていた「モンキーレンチ」の入れ墨は、過激環境保護運動のシンボルだった。これは、1975年に米国人作家エドワード・アビーが記したベストセラー小説「The Monkey Wrench Gang」に由来する。 この小説には、米南西部に残された広大な自然環境を業者の開発から守るために、工事現場の建設機械をぶちこわし、巨大ダムの破壊をももくろむ4人組の戦いが描かれている。 私が3月に刊行した『恐怖の環境テロリスト』(新潮新書)では、モンキーレンチがいかにアメリカの環境保護系、動物愛護系の過激活動家に影響を与えていったかを記している。シー・シェパード(SS)代表のポール・ワトソン容疑者(国際指名手配中)もアビーに敬意を表し、自らが乗る抗議船を一時、「エドワード・アビー」号と名付けていたくらいだ。 活動家の最前線と

    環境テロリスト 日本に続々上陸中(後篇)
    hharunaga
    hharunaga 2012/03/29
    グリーンアクティブの中沢新一氏が、捕鯨について政治的にどう対応するかは以前から注目。『純粋な自然の贈与』ファンとして。
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