東大教授が考えるあたらしい教養 2021.11.25 公開 ツイート フランス人は「正解のない問い」を考え、日本人は「ただ一つの正解」を求める 藤垣裕子/柳川範之 かつて、「教養=知識量」だった時代がありました。しかし、ネットで検索すればあらゆる情報が手に入る今、その公式は崩れ去っています。では、現在における真の教養とはなんなのか? それを身につけるにはどうすればよいのか? 二人の東大教授が贈る『東大教授が考えるあたらしい教養』には、その要諦が詰まっています。仕事や人間関係にも必ず役立つ「あたらしい教養」を、ぜひ本書で身につけてください! * * * 思考を養う「バカロレア」試験 フランスでは、大学入学資格を得るためにはバカロレアという選抜試験を受ける必要があります。 バカロレア試験の「哲学」では、たとえば「理性と情熱は共存するか」といった抽象的な問いに対して論述する問題が出題され