大きなロボットに乗り込み、アニメのように動かしたい。そんな夢から生まれたロボット「スケルトニクス」が思わぬ人気を集めている。人力で動くため、重い物を持ち上げることも、速く走ることもできないが、イベントに参加すれば人だかりができる。「見て面白いロボット」として、受注販売も始まった。 サイエンスショーでスケルトニクスに乗り、パフォーマンスを披露する開発メンバーの阿嘉倫大さん。子どもたちからは歓声が上がったが、「30~40キロの機体を背負って動かすのですぐ疲れます」=東京都港区 作ったのは国立沖縄工業高等専門学校OBの白久レイエス樹さん(24)ら。自作ロボットの技術を競う「高専ロボコン」で、2008年に優勝したメンバーだ。スケルトニクスをきっかけに起業し、現在はロボット開発などを手掛ける。 ロボットとはいえ、スケルトニクスは電気を一切使わない。金属の骨組みの中に人が入り、自分の手足を動かして