多くの読者には意外かもしれないが、日本はIT先進国ではない。とりわけコンピューターネットワークのセキュリティーについては著しい後進性を残している。その証拠は、すべてがサイバー空間で完結すると思い込んでいるところに表れている。 しかし、攻撃する側は物理的な隙間(すきま)までを探して侵入を試みるし、日常的にだましやなりすましの手口を駆使したソーシャル・エンジニアリングで管理者パスワードを盗もうとしている。だからネットワーク全体を意識しなければサイバー空間は守れない。日本でしか通用しないIT専門家だけでは無理なのだ。 …
![後れをとっている日本のITセキュリティーを国際水準に | | 小川和久 | 毎日新聞「政治プレミア」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/01369f520f7f09613cdc8e7ad77395a59637d817/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2021%2F08%2F17%2F20210817pol00m010001000p%2F0c10.jpg%3F1)