【ウィーン共同】第1次世界大戦まで中欧に広大な領土を有したオーストリア・ハンガリー帝国最後の皇帝の長男で、元欧州議会議員のオットー・フォン・ハプスブルク氏が4日、ドイツの自宅で死去した。98歳。同氏のホームページで関係者が明らかにした。死因は不明だが、2年前に階段から落ちて以来、体調が万全ではなかったという。 欧州融合を訴える「汎欧州運動」を唱え、1979年から20年間、欧州議会議員を務めた。 地元メディアによると、12年、オーストリア東部ライヒェナウ生まれ。16年に父親のカール1世が皇帝に即位したことにより、皇太子となった。