NASAの宇宙探査機ボイジャー2号が1980年代末に撮影した海王星の嵐。今回、ハワイのケック天文台で観測された新たな嵐は、その大きさと発生場所で天文学者たちを驚かせた。(PHOTOGRAPH BY NASA) 太陽系最強とも言われる海王星の風が、さらに激しさを増したようだ。青く美しいこの惑星の赤道付近で、新たな嵐が発生した。 見つかった嵐は、明るく光を反射している雲の塊で、直径は地球と同程度。メタンの氷の雨を地上に降らせていると見られる。米ハワイ州にあるケック天文台で撮影された画像からは、雲が6月26日から7月2日までの間、特に明るく輝き、その後も7月25日にかけて大いに暴れまわっているのが確認されている。 海王星では過去にも嵐が観測されているが、赤道付近でこれほど巨大な嵐が見られたのは初めて。通常、嵐は極付近に集中する。(参考記事:「土星北極の巨大嵐、カッシーニが観測」) 「この嵐は実に
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