毎年この年末年始になると、ご家庭でおもちを食べる人は多いでしょう。ところが病院で医者をやっていると、この時期はおもちでのどを詰まらせる人が来ます。データでみても毎年1月は窒息(ちっそく)で亡くなる人が特に多く、1300人以上にも上ります。 そこで、医師の視点から「おもちによる窒息」の予防法をまとめました。 内容は以下の通りです。ちょっと長いですが、最後までどうぞ。 1, もちで窒息した患者さんの話 2, なぜもちが詰まると亡くなるのか 3, どうすれば救命できたか 4, 1月は窒息死亡者数が1300人以上 5, 65歳以上の人はがおもちを詰まらせやすい理由 6, もちを食べるときの工夫 7, 私の提言 もちによる窒息の患者さんを診察した経験一つエピソードをお話ししましょう(※1)。 だいぶ前になりますが、私(外科の医者です)が救急病院で働いていた正月のある日、おもちがのどに詰まった人が病院