近江鉄道(彦根市)が運行する「近江の地酒電車」が左党でにぎわっている。車内で県内十一の蔵元の地酒を飲み比べながら、のんびりと二時間ほどの旅を楽しむ。いずれの運行日も定員の七十二席が予約でほぼ満席という人気ぶりだ。運行は三月十日まで。 近江鉄道が冬のイベント電車として、三年前に運行を始めた。二十二日からは、酒の種類がこれまでの純米酒から、大吟醸にランクアップ。同日午後七時三分に彦根駅を出発して、八日市駅で折り返す電車には四十四人が乗車した。 二両編成の車内の座席前に長テーブルを設置。それぞれの前には、十一個の小さなカップが載ったトレーが置かれ、各蔵元自慢の大吟醸が注がれた。乗客は一つ一つ手に取っては香りを楽しみながら味わい、気に入った酒はおかわりした。
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