研究結果によると、クラシックのコンサートでは、観客の咳が通常時よりも2倍も多く、しかもその多くがわざと咳をしているという。また咳の量は、演奏のゆっくりとした静かな瞬間や、馴染みのない曲や複雑な曲の時に増える傾向があり、また「コンサートでの咳は不思議な伝染性がある」とも報告しています。 ドイツのハノーファー大学のAndreas Wagener教授は、コンサートホールでの咳払いの程度と、その現象の背景にあるものを調査し、『なぜ人々はコンサートで咳をするのか?』と題した新しいレポートを発表しています。 教授は、コンサートでの咳の増加について完全な理論を持っているわけではないことを認めつつも、「コンサートでの咳は過剰であり、ランダムではないことを示す十分な証拠がある」と述べています。 レポートによると、平均的なコンサート参加者は1分間に0.025回咳をしており、これは1日平均36回咳をしていること