「Googleのような検索エンジンの強大化は、我々に何をもたらすか」「人間そっくりのヒューマノイドロボットが目指すものは」「人の心情を察することのできるITとはどんなものか」――。2006年9月22日、これからのコンピューターと人間のあり方を考えるシンポジウムが、東京・原宿で開催された。NTTコミュニケーション科学基礎研究所が主催した「環境知能シンポジウム」だ。気鋭の学者/研究者がパネリストとして参加し、刺激に富んだ議論が展開された。 まずは、同研究所の外村佳伸所長が登壇、シンポジウムのタイトルである「環境知能」について語った。「これまでの情報通信技術(ICT)は、便利、快適などの軸で進化してきた。しかし今、これを疑い、別の軸を探してみるときが来たのではないか」との問題提起が根本にある。ICTによる弊害として、漢字を読めても書けない「変換退行症候群」、よく知らないことでもインターネットで検
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