画質での差異化のネタが乏しくなってきたのか,CESでの発表会をみていると,デザインに力を入れるメーカーが目立っている。 オランダRoyal Philips Electronics社は,発表会でのプレゼンテーションの大部分をテレビの性能うんぬんではなく,デザインとライフスタイルの話で終止。東芝は「サーフィス・テンション・デザイン」というデザイン・コンセプトを発表,韓国Samsung Electronics社は「デザインでの差異化」を明確な開発テーマにした。 2008年のテレビの新製品は,どれも艶ありの「ブラック・サーフィス」になっているが,これはもともとSamsung社が始めたデザインだ。同社は,今や世界的なデザインのトレンドセッターになったが,今回は赤黒い塗装に仕立て直し,デザイナー氏が言うには「摸倣されないようにデザインの工夫をしました」という。どこを工夫したかは教えてくれなかったが,明