この記事は,「日経エレクトロニクス」と「日経バイト」が刊行した別冊『組み込みソフトウエア2006---品質管理と開発技法の実践的改革A to Z』の掲載記事を抜粋したものです。詳細はこちら。 次に,テスト・レビューの基本を解説しよう。実は,テストとレビューで考えるべきことは,かなり共通している。テストでは,テストを実施する前に,テスト項目をきちんと設計しなくてはならない。レビューでも,レビューを実施する前に,指摘項目をきちんと設計すべきである。行き当たりばったりのテストやレビューをしている限り,少ない手間で危険なバグを早くたくさん検出できるようにはならないし,テストやレビューの改善にもつながらない。 テストのやり方にはいくつかの工夫がある(図4)。まず,なるべく網羅性を落とさずに手間を減らし,たくさんバグを検出する方法がある。直交配列表を用いる方法や,All-pair法などが知られている。