箱根山を走る箱根登山鉄道(本社・神奈川県小田原市)の全16駅で、ホームの駅名表示板に実際より11~14メートル高い標高が書かれていたことが29日分かった。 80年近く前の鉄道開設当時の線路管理図面を基にしていたためで、乗客の指摘で誤表示が判明。同社は「速やかに修正する」と話している。 同社の発表によると、海岸から約1・2キロの小田原駅の表示板には「標高26M」と記載されていたが、改めて計測した結果、14・9メートルと判明。海岸から約0・7キロと、海に最も近い箱根板橋駅では、16・5メートルを「27M」としていた。 東日本大震災後、小田原市は箱根板橋駅前に海抜表示板を設置。昨年8月、同駅ホームの表示と異なることに気づいた男性乗客から「統一して」と連絡があり、同社が全駅で計測を行ったという。沿線に住む会社役員の男性(77)は「間違った避難誘導につながりかねない」とあきれていた。
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