越中島線の歴史は昭和4年に新小岩-小名木川間が建設されたところから始まる。水上交通盛んだった当時、小名木川駅は隣接する運河・小名木川の水運も利用する「水陸両用駅」として華々しくデビュー、戦後越中島まで延伸、さらに東京都により晴海埠頭まで延長された。しかし貨物のにぎわいも長くはなく、徐々に扱い高は減少、1989年には東京都晴海線が、2000年には小名木川駅が廃止された。 【地図解説】 ■黒線-運行線 ■赤線-廃線跡 ■ピンク-痕跡のほとんどない廃線 【京葉道路を通過する列車】 京葉道路亀戸付近を走っていると架線のない物静かな高架線が目にとまる。通勤電車の走ることのない貨物専用線・越中島線である。この先に広大な貨物ヤード、小名木川駅があったが列車の往来は少なく数時間に1本程度だった。ここ江東区はゼロメートル地帯、即ち海面より低い土地が多く、団地などは1階部分を駐車場にすることも少なくない。橋か