組織横断的な協働を率いるリーダーは、参加者どうしをつなぐだけで安心してはいられない。目標が大きければ大きいほど、つながりを強化し導く必要がある。マッキンゼーの元パートナーで組織開発を専門とする筆者は、「薄い我々=ネットワーク」の発展型として「濃い我々=コミュニティ」の重要性を説く。 インターネットは、情報を拡散し人々の注目を集めるには非常に有効だ。しかし、人々を結集させて協働を促し、持続的な価値を持つ何かを生み出すためには、ウェブ上でつながりをつくるだけでは十分ではない。ネットワークから本物の成果を引き出すためには、参加者たちの間にコミットメントと持続的な関係を醸成しなければならない。 哲学者アヴィシャイ・マルガリートの言葉を借りれば、ウェブは「薄い我々(thin we)」と呼べる、弱い絆によるネットワークである。ここに属する人々は個人的な理由に基づいて参加している場合が多い。そのため他の
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