オンラインサロン、最初は半信半疑 「ストーリー」を求める時代 本を売るためにどれだけ努力しているか 不況と呼ばれて久しい出版業界。ビジネス書も傾向は同じです。そんな中、出版大手の幻冬舎がソーシャル経済メディアの「NewsPicks」と協業して昨春に立ち上げた書籍レーベルは、電子書籍を含めて累計100万部を突破。その中心にいるのが、幻冬舎の編集者・箕輪厚介さん(32)です。「情報があふれすぎて価値が下がっている今、本には体験やストーリーを乗せて売るしかない」と、イベントなどに参加できる会員制サービスと連動させたり、制作・販売の過程を自身のオンラインサロンやSNSで共有したりと、本を売る買うだけにとどまらない関係を作ろうとしています。そうした考え方をまとめ、8月末には初の著書『死ぬこと以外かすり傷』を刊行。編集者の常識にとらわれない活動を続けている箕輪さんに話を聞きました。(聞き手・丹治翔)
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