福岡県警は9日、北九州市小倉南区に本社を置く建設会社「ダイリン」が指定暴力団工藤会(本部・同市小倉北区)と密接な関係にあるとして、県と北九州市に通報し、県警ホームページ(HP)に社名と代表者名、所在地などを公表した。警察が暴力団と密接な関係にあるとみる業者名をHPで公表するのは全国初という。 福岡県は4月1日、暴力団に利益供与した事業者にも罰則を科す暴力団排除条例を施行した。県警はこれまで、暴力団と密接な関係がある業者が自治体発注の工事を受注できる指名登録業者になっている場合、その自治体に通報。自治体が指名停止処分にし、公表する例が多かった。しかし、通報から公表まで時間がかかるうえ、暴力団関係業者が下請けに入るケースもあり、暴力団排除を徹底するため公表に踏み切った。 県警組織犯罪対策課によると、ダイリンは今年6~7月、工藤会会長所有の土地の舗装工事を請け負ったほか、社長の父親である実質的な