スマートフォン(高機能携帯電話)向け無料通話ソフト「LINE(ライン)」が爆発的に利用者を増やしている。 近くソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やゲームなども始め、利用者の拡大を図りたい考えだ。日本発の新興ITサービスが、米SNS大手フェイスブックに挑戦する構図だ。 LINEは音声をデータに変換して送信するソフトで、通信会社を問わず通話は無料となる。 利用者数は昨年6月のサービス開始から約1年で、世界230以上の国・地域で4500万人、国内だけでも2000万人に上る。毎月500万人ずつ会員が増えているといい、拡大の速さはフェイスブックや簡易投稿サイトのツイッターなどを大幅に上回る。 運営するNHNジャパンの森川亮社長は「年内に1億人を目指す。将来は(会員約9億人の)フェイスブックを超えたい」と意欲を見せる。 複数人で短文を瞬時にやりとりできる「チャット」も若者を中心に人気だ。