務台俊介内閣府政務官が台風10号の豪雨被害に遭った岩手県岩泉町を1日に訪れた際、長靴を履かず、職員に背負われて水たまりを渡っていたことが10日、分かった。視察で現地を訪れた今村雅弘復興相が同日、事実関係を認め、報道陣に「担当としておわび申し上げる。申し訳ありません」と述べた。務台氏は復興政務官も兼務している。 今村氏は「話を聞いて、何をやっているんだと指摘した。本人は大変恐縮して『何せ、ばたばたやっていたので、ついそこまで気が至らなかった』と言っていた」と語った。 務台氏は政府調査団の団長として1日、9人が死亡した高齢者グループホーム「楽ん楽ん」がある乙茂地区の被災状況を確認。避難指示を出さなかった町や、ホーム側の対応について「それぞれの責任があると思う。災害時は、空振りは許されるが見逃しは許されないという対応でやっていただきたかった」と指摘した。