白い壁に赤いライトを当てると、赤く見える。白い壁に青いライトを当てると、青く見える。しかし、赤かったり青かったりするのはライトの色であり、白い壁そのものは決して赤くも青くもない。ただ白いだけである。 生そのものを楽観的に見たり悲観的に見たりする人がいる。しかし、生そのものには楽観性も悲観性も存在しない。生そのものは白い壁のようなもので、ただそれに当たるライトの色が映るだけである。 だから私は楽観主義に与さないし、かつては悲観主義者であったけれども今はそれほど悲観主義にも魅力は感じない。 文学とテクノロジー (1972年) (研究社叢書) 作者: 野島秀勝,W・サイファー出版社/メーカー: 研究社出版発売日: 1972メディア: ? クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見るマーシャル・マクルーハンはグーテンベルク以降の出版文化が視覚優位の状況をつくり出し聴覚を抑圧してきたことを
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