起業する人の大半が、元サラリーマンでしょう。運良く元勤務先から「のれん分け」してもらい、 起業後も元勤務先と取引してもらえるのはある意味で理想的です。取引先も確保されており資 金的にも安定するからです。しかし、反面、いつまでも元勤務先の「支配下」に置かれることも あります。さらに最悪の場合、元勤務先の「調整弁」にされてしまうことさえあります。元勤務先 にすれば、「労働者」という弱者保護の「呪縛」から開放されるからです。また、元勤務先への 「甘え」が残ってしまい他の取引先が獲得できないこともあります。