日常生活で友人や家族と話し合いによって物事を決める場面はたくさんありますが、こうした身近な「交渉」もビジネスや外交における交渉も、同じフレームワークで分析しようというのが、「交渉学」という学問です。小手先のテクニックに終始しない、交渉学の理論とはどのようなものなのか。みんなが納得できる合意形成にたどり着くには、どうすれば良いのか? 『実践!交渉学――いかに合意形成を図るか』(ちくま新書)の著者、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科教授の松浦正浩さんにお話を伺いました。(聞き手・山本菜々子/構成・大谷佳名) ――今日は、『実践!交渉学』の著者の松浦正浩さんにお話を伺います。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。 ――「交渉術」のビジネス書は数多く出版されていますが、「交渉学」と「交渉術」の違いは何なのでしょうか。 まず、学問かどうかという違いですね。ある個人の属人的な経験に基づいて論
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