中国大陸からの黄砂が13日、茨城県内に飛来した。水戸地方気象台は同日午前9時半、水戸市内で飛来を確認。記録が残る中では2017年5月7日以来、約6年ぶりという。同県内では、交通などに影響はなかったものの、市民から「(洗濯物は)外に干せない」などの声も。小売店や加工販売業者の一部では、商品に砂が付着しないよう屋内に取り込んだり、ラップを巻いてから陳列するなどの対応に追われた。 気象庁によると、水平方向で見通しが利く距離「視程」が同市内で最短だったのは、午後2時40分の13・2㌔だった。 黄砂飛来の影響で、屋外で商品を生産・販売する事業者が、それぞれ対応に追われた。 干し芋生産を手掛ける「マルヒ」(同県ひたちなか市阿字ケ浦町)は急きょ、干し芋の天日干しを取りやめた。黒沢一欽専務は「ただでさえ風が強い上、黄砂もある。生産の最終盤となる時期だが、仕方がない」と残念そうな表情を見せた。 水戸市内のカ