大分空港―大分市間で今秋の就航を見込む水陸両用の乗り物「ホーバークラフト」が21日午後2時半ごろ、訓練中にフェンスに接触する事故を起こした。昨年11月の訓練初日にもガードレールに衝突する事故を起こして船体が破損。先月末に訓練を再開したばかりだった。運航会社は「船体に損傷はなく、訓練や就航時期に影響はない」としている。 同社によると、空港の入り口付近で訓練中、船体の左後方がフェンスに接触した。原因は分かっておらず、乗組員3人にけがはなかった。 昨年の事故後、大分県の佐藤樹一郎知事は「これまで以上に安全運航を第一に考えて準備に取り組む」とのコメントを発表。運航会社は「リスクマネジメント不足だった」として、今年3月末を目指していた就航時期を、今秋に先送りした。 かつてホーバーは空港と大分市を結んでいたが、業績悪化のため平成21年に事業を停止。近年の空港利用者の増加を踏まえて再開が決まった。