宇都宮市と栃木県芳賀町の間の全長14・6キロを最短42分で結ぶ次世代型路面電車(LRT)「ライトライン」が、26日で開業1年を迎える。乗客数は累計で400万人超と想定を超える好調ぶりで、沿線の人口増加や地価上昇といった経済波及効果も生んでいる。地方都市は車への依存度が高い傾向にあるが、宇都宮市は人口減少時代に対応したコンパクトなまちづくりの基軸にLRTを据える。 マンション建設相次ぎ沿線人口が増加「時間が正確で利便性が良くなり、外出する機会が増えた。夫も飲み会からの帰りはLRTを利用するようになり、(車で)送迎しなくて済むので楽になった」。今月中旬、友人との待ち合わせのためにLRTに乗ってJR宇都宮駅に来たという沿線在住の主婦(58)は笑顔で話した。 開業以来の累計乗客数は7月2日に400万人を達成し、7月末時点では約442万人。直近の7月は約43万9000人と単月では開業以来最高を更新し