いわいる「セカイ系」って言葉がある。 言葉が先行してて、明確な定義はないのだが、ハテナによるとこんな定義がされている。 1.過剰な自意識を持った主人公が(それ故)自意識の範疇だけが世界(セカイ)であると認識・行動する(主にアニメやコミックの)一連の作品群のカテゴリ総称。 2.[きみとぼく←→社会←→世界]という3段階のうち、「社会」をすっ飛ばして「きみとぼく」と「世界」のあり方が直結してしまうような作品を指す。 アニメでいうと「新世紀エヴァンゲリオン」が代表格になるだろう。 で、小説の世界だと「0世代」にくくられる西尾維新や佐藤友哉らがこの文脈で語られることが多い。 で、「ライ麦畑で捕まえて」を一読して、この世界的な青春小説は「セカイ系」の元祖だったんじゃなかろうかなんてことを考えた。 「ライ麦」にストーリーらしいストーリーはない。 成績不良で高校を退学させられたホールデンが、実家に戻るま