5月31日、スペイン代表のビセンテ・デルボスケ監督がワールドカップに挑む23人を発表した。穏健派らしい人選であり、スペインではファンもメディアも概ね納得している。 そのリストを見て、まず気付くのは顔ぶれにほとんど変化がないことだ。 23人中、2年前のユーロに参加した者は18人。4年前の南アフリカ大会を経験した者は16人。さらに12人はデルボスケが監督に就任する前の'08年のユーロにも出ている。 最もタイトルを獲得しているチームに大きく手を加えるのは良策とは言いがたいので、デルボスケの判断は理にかなっているといえるだろう。また彼は'13年3月、欧州予選フィンランド戦とフランス戦を前に、「(代表のメンバーを)入れ替えていかねばならないならば“徐々”にしたい。穏やかな交替にしたい」と語っているため、予見できたことでもある。 2つ目は選手のタイプの画一性だ。ヘスス・ナバスとフェルナンド・ジョレンテ