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ブックマーク / kidoshuri.seesaa.net (34)

  • 仮面ライダーとW.B.イェイツ詩集

    日記(2140) 詩(179) 城戸朱理の(59) 仕事(173) Edge(84) イベント告知など(226) (179) エッセイ(1561) 詩誌・詩集評(64) 美味しい話(1963) 骨董・工芸(345) 城戸朱理へのメールはこちらへ(1) 2020年11月(2) 2020年10月(3) 2020年07月(3) 2020年06月(42) 2020年05月(6) 2020年03月(6) 2020年02月(38) 2020年01月(41) 2019年12月(74) 2019年11月(52) 2019年10月(31) 2018年12月(4) 2018年10月(32) 2018年09月(10) 2018年08月(76) 2018年07月(26) 2018年06月(68) 2018年05月(40) 2018年04月(71) 2018年03月(31) 以前、厚生労働省の機関誌「労働時報」

    仮面ライダーとW.B.イェイツ詩集
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    hyougen 2016/12/22
  • 『現代詩100周年』(TOLTA)

    先鋭な企画で詩の新たな地平を切り開くヴァーバル・アート・ユニット、TOLTA(河野聡子・山田亮太・佐次田哲・関口文子)が、驚くべきアンソロジーを刊行した。 題して『現代詩100周年』。 河野聡子は、その序文で次のように語っている。 「私たちTOLTAは、今年二0一五年を、現在書かれているような日の無定形・口語の自由詩の成立から百年目であると宣言します」 ここでは、山村暮鳥『聖三稜玻璃』が刊行された1915年に、現代詩の起点が据えられているのだが、まず『聖三稜玻璃』という選択が斬新だ。 その2年後には口語自由詩の先駆とされる萩原朔太郎『月に吠える』が刊行されているわけで、現代詩100年という宣言も、たしかにうなずけるところがある。 河野聡子はさらに、次のようにも語っている。 「無定形の現代詩は、それぞれの詩人が自分だけの定型、自分だけのリズムをつくり、言葉を見い出すことをそのつどそのつど行

    『現代詩100周年』(TOLTA)
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    hyougen 2015/10/31
  • 柳美里×城戸朱理トーク「詩を語る。」@日本現代詩歌文学館、いよいよ明後日

    岩手県北上市の日現代詩歌文学館で開催される柳美里さんとのトーク「詩を語る。」は、明後日。 トークで取り上げる予定の詩人から、柳さんと私が、それぞれ数篇の作品を選んでコピーを交換したが、このコピーは、当日、会場で配布される予定である。 鎌倉文学館で2012年に開催された「カマクラから創る 藤沢周・城戸朱理・柳美里・大道珠貴」展で、 柳美里さんは、「うけつぐ言葉」として、聖ヴィクトールのフーゴー『ディダスカリコン』の一節と、 戦後詩を代表する詩人であり、鎌倉に暮らした石原吉郎の『海を流れる河』からの一節を選んでいる。 その石原吉郎やドイツのパウル・ツェラン、韓国の国民詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ)、 そして、宮沢賢治を始めとする岩手の詩人たちをめぐって、 思いがけない詩との出会いの場になるように、言葉を紡いでいきたいと思っている。 柳美里×城戸朱理「詩を語る。」 2015年1月11日 14:

    柳美里×城戸朱理トーク「詩を語る。」@日本現代詩歌文学館、いよいよ明後日
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    hyougen 2015/01/10
  • 笠井叡「日本国憲法を踊る」

    大野一雄フェスティバル2013の一環として、笠井叡さんが踊るのを知ったときには、喜びを禁じえなかった。 笠井さんは、今年の5月17日~19日のエマニュエル・ユインとの「シュピール」公演のあと、手術を受けられ、 御人から、今後、一年は踊れないだろうと聞いていたからである。 しかし、半年もせずに復帰されたのだから、嬉しかった。 しかも、笠井叡が「日国憲法」を踊るとあっては、行かないわけにはいかない。 バンビことパンクな彼女は、大野慶人さんの「花と鳥――未来の私への手紙」も観に行ったが、 10月27日は、会場となる横浜BankART Studio NYKで待ち合わせて、6時の開演を待った。 尾崎若菜、山口菜緒子、川上晶子3人が女学生姿で控え、明治22年の「大日帝国憲法」から始まって、 昭和21年の「日国憲法」までを発声するなか、笠井さんは、虚空に語りかけながら、激しく踊った。 踊り続け

    笠井叡「日本国憲法を踊る」
  • 知られざる詩人、加賀谷宏、その3

    加賀谷宏の詩を読んだとき、すぐさま連想したのは、同郷の詩人、村上昭夫だった。 村野四郎の推挽を受け『動物哀歌』一冊を残して40歳で世を去った村上昭夫の詩も、 生と死を透徹した眼差しで見つめる静けさに満ちている。 加賀谷宏の『詩片』にも、村上昭夫と同質の手触りがある。 それは、死を覚悟した人の末期の視力と言ってもよい。 雪の宵 ゆきの 宵から ねむる かるく まぶたをとぢて 幸福であるような 錯覚を おこしてはならない 悔恨 どうしようもない ゆきが ふるばかりだ ふりしきる ゆきの むかふに おまへの かげが しだいにうすれる 頬 なみだ ではない ゆきに ぬれた頬なのだ ひとと わかれてきただけだ 作品は直接的だが、主情を述べることなく、可能なかぎり切り詰めた言語に感情が負荷されている。 彼を詩に駆り立てたのは、自らの死期が近いことを悟ったからだろうが、 同じ状況にあって詩作を試みても、

    知られざる詩人、加賀谷宏、その3
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    hyougen 2013/03/04
  • 『現代詩花椿賞 30回記念アンソロジー』(資生堂)

    紀元前一世紀。 ローマ史上、もっとも名高い将軍、ユリウス・カエサル(英語読みでジュリアス・シーザー)が暗殺で倒れたあと、 カエサルの法定相続人、オクタヴィアヌスと副官だったアントニウスが争い、勝利を収めたオクタヴィアヌスがローマの元首となった。 帝政ローマの始まりだが、オクタヴィアヌスを有り余る財力で支援したのがエトルリア系の貴族、ガイウス・マエケーナスだった。 同時に彼は、その財力でもって、同時代の芸術家も支援した。 ローマ建国の叙事詩『アエネーイス』を書いたウェルギリウス、ローマの桂冠詩人、ホラティウス、大胆な恋愛詩を残したプロペルティウス―― マエケーナスの庇護のもと、盛期ラテン文学が花開いため、後世、彼の名は、ヨーロッパ諸国で「学術と文芸の庇護者」を意味する普通名詞「メセナ」の語源となった。 このことは、私の訳編による『パウンド長詩集成』(思潮社)の「解説」に詳しく書いたので、興味

    『現代詩花椿賞 30回記念アンソロジー』(資生堂)
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    hyougen 2013/01/21
  • Edge 笠井叡・麿赤兒篇撮影へ

    そして、水曜日。 ホテルでバイキングの朝のあとは、バンビことパンクな彼女がアシスタントになって、校正作業。 一段落ついたところで散歩に出かけ、ヴィヴィアン・ウェストウッドでバンビに秋冬物の洋服を買ってあげてから、遅い昼は寿司屋で、それから屋を覗いた。 バンビは鎌倉に帰り、私は午後5時半に国分寺駅へ。 6時からEdgeのための笠井叡さんと麿赤兒さんの対談を天使館で収録することになったのだが、立ち会うだけではなく、私も、ときどき対談に加わることになった。 舞踏において、伝説的な存在であるお二人が対談するのは初めて、しかも今回の対談は笠井さんが麿さんと徹底して話し合いたいと希望され、実現したものである。 歴史的瞬間に立ち会う興奮を禁じえない。 テレコムスタッフの宮内撮影監督は、カメラを4台も持ち込み、写真の天使館のスタジオでの対談は4時間に及ぶ白熱したものとなった。 お二人は同年の生まれ、

    Edge 笠井叡・麿赤兒篇撮影へ
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    hyougen 2012/10/05
  • 「村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する」展@神奈川県立近代美術館 葉山

    現在、神奈川県立近代美術館 葉山で村山知義展が開催されている(3月25日まで)。 萩原恭次郎らとともに「Mavo」で前衛運動を展開した村山知義の活動は、 美術・演劇・ダンス・建築・デザインと多岐にわたっており、 今日ではジャンル横断的なものにも見えるが、 展覧会を見ると、そうした言葉ではとらえきれないという思いを強くした。 そこでは、ジャンルを問う前に、実験の時代の熱気が、まさに「沸騰」しているのではないだろうか。 村山知義は、児童文学の挿絵作家「Tom」としても活躍したが、 このイラストレーションも洒脱なもの。 図録もきわめて、充実している。 アートに興味のある人すべてに、お勧めしたい展覧会だ。

    「村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する」展@神奈川県立近代美術館 葉山
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    hyougen 2012/02/20
  • なんで、ブログを?

    先日、神奈川県立近代美術館の主任学芸員にして画家の是枝開氏から、思いがけない質問を受けた。 是枝さんは、毎日、このブログを見て下さっている。 「ブログって、城戸さんが書いている原稿のうち、唯一、無料なんじゃないですか?」 たしかに。 定期的に書いている原稿のなかで、ブログだけは原稿料が発生しない。 「いったい、どんな熱意に突き動かされて、毎日、ブログを更新しているんですか?」と是枝さん。 これには、考えこんでしまった。 なんでだろう? ??? 考えてみれば、ブログを始めたのは、イベントの告知や自著の宣伝をしようと思ったからだった。 だが、定期的に記事を更新しないと、見てもらえないのが、ブログというもの。 どうしようかと思ったのだが、人間は、毎日、何かしらしているわけだし、 事もするわけだから、「日記」と「美味しい話」があれば、更新も難しくないはずだと思ったのだった。 たしかに、そうではあ

    なんで、ブログを?
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    hyougen 2012/02/13
  • http://kidoshuri.seesaa.net/article/250050734.html

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    hyougen 2012/02/03
  • 今日の「毎日新聞」夕刊に詩の月評が掲載

    日記(2140) 詩(179) 城戸朱理の(59) 仕事(173) Edge(84) イベント告知など(226) (179) エッセイ(1561) 詩誌・詩集評(64) 美味しい話(1963) 骨董・工芸(345) 城戸朱理へのメールはこちらへ(1) 2020年11月(2) 2020年10月(3) 2020年07月(3) 2020年06月(42) 2020年05月(6) 2020年03月(6) 2020年02月(38) 2020年01月(41) 2019年12月(74) 2019年11月(52) 2019年10月(31) 2018年12月(4) 2018年10月(32) 2018年09月(10) 2018年08月(76) 2018年07月(26) 2018年06月(68) 2018年05月(40) 2018年04月(71) 2018年03月(31)

    今日の「毎日新聞」夕刊に詩の月評が掲載
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    hyougen 2012/01/24
  • 「ウルトラ」第14号、吉岡実特集刊行!

    「ウルトラ」第14号、特集「吉岡実2011」が刊行された。 昨年の吉岡実没後20年を期に企画されたもので、なんと「現代詩手帖」や「ユリイカ」より分厚い400ページの大冊。 特集は2部に分かれ、第一部の「吉岡実2011」は、澤正宏福島大教授へのインタビュー(聞き手/和合亮一、及川俊哉)、城戸朱理インタビュー(聞き手/及川俊哉)、 白石かずこの寄稿、及川俊哉、高塚謙太郎、タケイ・リエのエッセイなどで構成され、吉岡実の今日的な意義を検証するとともに、 第二部の「吉岡実 この一篇」では、同人のほかに、文月悠光、山田亮太、松尾真由美、杉徹らが、吉岡実から一篇を選んで論じ、その魅力と秘密に迫るものになっている。 同人誌で、これだけ充実した特集が組まれるということは貴重だが、これまで「ウルトラ」が特集してきた詩人を見ると、田村隆一、堀川正美、そして、今回の吉岡実と、同誌ならではの詩的系譜が浮かび上がる

    「ウルトラ」第14号、吉岡実特集刊行!
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    hyougen 2011/10/10
  • 「毎日新聞」今日の夕刊に詩の月評が

    日記(2140) 詩(179) 城戸朱理の(59) 仕事(173) Edge(84) イベント告知など(226) (179) エッセイ(1561) 詩誌・詩集評(64) 美味しい話(1963) 骨董・工芸(345) 城戸朱理へのメールはこちらへ(1) 2020年11月(2) 2020年10月(3) 2020年07月(3) 2020年06月(42) 2020年05月(6) 2020年03月(6) 2020年02月(38) 2020年01月(41) 2019年12月(74) 2019年11月(52) 2019年10月(31) 2018年12月(4) 2018年10月(32) 2018年09月(10) 2018年08月(76) 2018年07月(26) 2018年06月(68) 2018年05月(40) 2018年04月(71) 2018年03月(31)

    「毎日新聞」今日の夕刊に詩の月評が
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    hyougen 2011/07/22
  • 和合亮一『詩の礫』、一気に3冊刊行!

    マグニチュード9. 0の巨大地震から、5日後、ツイッター上で発表が始まった和合亮一の『詩の礫』は、被災地からの切実な声として、また東日大震災以降の言葉の力の所在を示すものとして注目を集め、新聞・週刊誌・テレビ・ラジオとメディアを賑わせたが、早くも単行化が実現した。 『詩の礫』(徳間書店) 『詩ノ黙礼』(新潮社) 『詩の邂逅』(朝日新聞社) この3冊で構成されるのが「詩の礫」シリーズで、詩歌としては、1980年代の記録的なベストセラー『サラダ記念日』以来の話題作となっている。 怒りと祈りの間を、絶望と希望の間を揺れ動きながら、叩きつけられる言葉は、壮絶。 『詩の礫』に関しては、「毎日新聞」6月22日夕刊に掲載予定の月評で触れたが、近日中に「現代詩手帖」短期集中連載の詩論でも論じるつもりである。 刊行に当たっては、私も和合亮一氏から電話で相談を受けたので、この3冊の出版を、まずは喜びたい。

    和合亮一『詩の礫』、一気に3冊刊行!
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    hyougen 2011/06/21
  • 新しい朗読の形を模索して

    日曜日は外苑前のワタリウム美術館で、落合多武展の会場を舞台にポエトリー・リーディングが開催された。 これは、詩に関心が深いアーティストの希望で実現したもので、告知はわずか一週間前だったが、会場は満員。 田野倉康一くんや渡辺めぐみさん、フェリスの島村輝教授の顔も見える。 リーディングは、午後5時から。 石田瑞穂、杉真維子両氏とともに、臨んだのだが、珍しいことに、私は前夜から、いささか緊張していた。 私が考えたのは、自作朗読ではなく、現場での即興朗読だったからである。 会場では、まず、コーヒーにウィスキーを加え、生クリームを浮かべたアイリッシュ・コーヒーが配られた。 ウィスキーという酩酊させるものと、コーヒーという覚醒させるもの、しかも、冷たいウィスキーと熱いコーヒーが出会うアイリッシュ・コーヒーは、落合多武さんの作品世界のメト二ミーとして、選ばれたものだという。 私が最初に試みたのは、落合

    新しい朗読の形を模索して
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    hyougen 2010/06/16
    ワタリウム美術館でのポエトリー・リーディング
  • アメリカで、日本の現代詩を紹介するプロジェクト

    オハイオ州立シンシナティ大学の教員の方から、 日の現代詩をアメリカで紹介するプロジェクトを 立ち上げたいという連絡があった。 ついては、私の詩も紹介したいとのこと、 そのきっかけが、今年の「現代詩手帖」1月号の作品特集で、 私が発表した「世界-海」からの3篇を読んで 感銘を受けたからだという。 これには、驚いた。 オハイオで「現代詩手帖」を 読んでいる方がいると思うだけで、 世界が、変わったように見えてくる。 たとえ、それが、どんなにささやかな変化であったとしても。 アメリカからの依頼は、新作4~8篇とプロフィールをというもの。 新作となると大変だが、もちろん応えるつもりである。 3年前にオランダで30年以上続いている 文芸誌「リボルヴァー」から詩の依頼があったときは、 3篇ていどというものだったが、 最近、ベルギーの文芸誌からあった詩の依頼は、 10ページというもので、 後者になると、

    アメリカで、日本の現代詩を紹介するプロジェクト
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    hyougen 2010/04/17
  • 新書の楽しみ方

    鎌倉駅前の東急ストアでは、ときどき古市をやっている。 市といっても一店舗だけの出店だから、正確には出張古屋というところだが、昨日も古市に遭遇し、状態のいい寺山修司『幻想図書館』(PHP)初版や海野弘『酒場の文化史』(サントリー博物館文庫)など4冊を購入した。 面白いのは、最近、古を見ていると、以前なら買わなかった新書を比較的、よく求めるようになったことで、昨日も樽見博『三度のメシより古!』(平凡社新書)を求めたのだが、ブックオフを覗くときも、最近は、新書の棚を、よく見るようになった。 古書店主にして直木賞作家の出久根達郎氏は、 たしかに、うなずける話である。 しかもゼロ年代になってからは、新書の性格じたいがさらに変化したのではないだろうか。 各社が新書市場に参入、新書からベストセラーが何冊も生まれたが、その一方で過剰なまでの点数の新刊が刊行されるようになった。 書店の棚にはスペー

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    hyougen 2010/03/01
  • 紙の本がなくなるとき、その4

    映像メディアの耐用年数は、意外なことに生まれが古いものほど長い。 フィルムは約100年、VHSが30~40年、そして、DVD、ブルーレイが20~30年。 そして、文字を記録するとしたら、和紙に墨で書かれたものは、1000年を超える耐久性を持っているが、ふつうの紙のでも数百年は残り続ける。 電子書籍と紙のの関係も映像メディアと同じようなものになるのかも知れない。 電子書籍が次第に一般化すれば、紙のは特殊なものになっていくわけで、ある種の贅沢品となる可能性もある。 また、紙ののほうが耐用年数が長いものになるとしたら、電子書籍の刊行と同時に限定版として、紙のが刊行されるというようなケースもありうるかも知れない。 前回、語ったように電子書籍は、ハードも含めて耐用年数が紙のより短いため、もし、保存しようとしたら定期的にコピーを取るしかない。 その意味では、紙のよりもメディアじたいが自然

    紙の本がなくなるとき、その4
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    hyougen 2010/01/13
  • 「この1年 現代詩」(「毎日新聞」2009年12月9日夕刊)

    松浦寿輝氏と私の対談による「この1年 現代詩」が、昨日の「毎日新聞」夕刊に掲載された。 これは、松浦さんが今年度のベスト5を挙げ、それと、出来るだけだぶらないように、私もベスト5を選んでから、対談に臨んだものだが、ベテラン詩人の詩集を中心とする松浦さんの選に対して、私の選んだ5冊は最終的に次のようなものになった。 岡井隆『注解する者』(思潮社) 和合亮一『黄金少年』(思潮社) 岸田将幸『孤絶ー角』(思潮社) 高岡修『火曲』(ジャプラン) 松尾真由美『不完全不響和音』(思潮社) 松浦さんと重複しているのは岡井さんの一冊のみだが、対談では17冊の詩集に言及されており、今年の詩的状況のあらましを語るものになっていると思う。 しかし、この対談のあとにも、吉増剛造『静かなアメリカ』や中尾太一『御世の戦示の木の下で』など、注目すべき詩書が刊行されていることを書き添えておきたい。

    「この1年 現代詩」(「毎日新聞」2009年12月9日夕刊)
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    hyougen 2009/12/10
  • 「人の話を聞く」ということ

    学生は、自分で話を聞いてみたい人を選び、連絡を取り、インタビューをして、それをレポートにまとめるわけだが、次第に受講生が減り、結局、レポートを提出した学生はいなかったのだとか。 松浦さんのお話を聞いて、私はたいへん面白い授業だと思った。 「人の話を聞く」というのは、民俗学や文化人類学のフィールドワークの基だが、若い学生だと、話を聞きたい人を絞り込むこと自体が、出来ないのかも知れないというのが、松浦さんの推論だった。 たしかに、そうした面もあるのだろう。 あるいは、逆に聞きたい人が多すぎて絞り込めなかったとか、連絡までしたものの断られたというケースもありうるだろうが。 どちらにしろ、たとえレポートは提出できなかったとしても、学生には得難い経験になったと思うし、ウェブはもちろん、書物だけではなく、それ以外にも勉強の仕方があることを知ることができただけでも貴重だと思う。 さらに、松浦さんから重

    「人の話を聞く」ということ