青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている/やわらかくて きもちいい風/もうすぐ夜があける/遥か より 彼方へ/約束の花/たのしそう かなしそう/満ち欠けて なお 響く もの/ゆれないこころ/ある鼓動 まるで写真家・川内倫子さんの世界を紡ぎ出したかのようにも思える言葉の数々ですが、これらはすべて、原田郁子さんがクラムボンやソロ活動などを通して歌い、演奏してきた名曲群のタイトルです。それぞれが確固とした世界観を表現しつつも、ジャンルを超えて互いに共感し、交流もあるふたり。そこで今回は原田さんと一緒に、川内さんによる話題の最新個展を訪ねました。『川内倫子展 照度 あめつち 影を見る』は、2012年5月12日から7月16日まで東京都写真美術館で開催中。写真はもちろん新作の映像作品も登場するこの展覧会、その作品空間と対峙した原田さんは、何を感じたのでしょう? 光と影が身体のそばを流れる――