タグ

ブックマーク / blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa (99)

  • 日本の大学で理系と文系でどっちが給料高いかって、そりゃ理系の方が圧勝だよ : 金融日記

    最近、また理系と文系でどっちが生涯賃金が高いのかということで話題になっていた。 どうも日社会では理系と文系では、文系の方が生涯賃金が高いというのが常識だったらしくて、最近の新しい調査がそれをくつがえすものだったようで、いろいろと話題になったようだ。 そこで人事コンサルティング会社を経営する城繁幸氏は、さっそくこの結果、つまり理系の方が文系よりも実は賃金が高いということを支持している。 また、僕の経験からいうと、少なくともここ10年とか15年ぐらいの状況から見ると、理系と文系だったら、圧倒的に理系の方が有利だと思う。 まず最初に就職の段階で非常に大きな差がある。 最近のきびしい就職環境だと、東大や早稲田や慶応のような日の一流大学でも、文系学生は非常に苦労している。 まず文系学生の多くが営業担当として採用されるので、正直いって大学で何を勉強したかなんてほとんど誰も気にしていない。 なんとな

    日本の大学で理系と文系でどっちが給料高いかって、そりゃ理系の方が圧勝だよ : 金融日記
  • 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか、菅原琢 : 金融日記

    世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか、菅原琢 この前ちょっと紹介しただけど、とても面白かったので改めて紹介する。 著者はさまざまな統計データを非常に詳細に分析して、小泉純一郎が惜しまれながらも引退してから、なぜ自民党が負け続けたのかを論じる。 マスコミは「小泉・竹中の構造改革によって格差が広がり、また地方経済が疲弊した結果、国民が反発した」というような小泉・竹中バッシングを、2009年の衆院選で民主党が政権交代を成し遂げるまで執拗に行なったわけだが、著者の分析によると、いかなるデータも自民党の敗因は小泉・竹中路線への反発ではないということ示している。 むしろ逆で、国民は構造改革を支持し続けたのだが、安倍首相になってから急速に既得権益を守る古い自民党に回帰してしまい、これが自民党の敗因だと結論づける。 僕もこれには全く同感で、マスコミの構造改革バッシングには大きな違和感を持っていた。 そん

    世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか、菅原琢 : 金融日記
  • 選挙の科学についての面白い本3冊 : 金融日記

    また選挙です。 次の民主党の代表選挙で、また日の首相が変わるかもしれません。 今のところ現首相の菅直人と、キングメーカーこと小沢一郎の一騎打ちとなるようです。 ところで、僕は最近この多数決という極めて簡単な選挙の仕組みが、どうしてここまでカオスに振る舞い、予測不可能なのかということについてとても驚かされています。 (政権交代から1年もたたないうちに鳩山さんが辞め、菅さんが首相になり、そして小沢さんがこのような形で代表選挙にでてくるなんていったい誰が予想できたのでしょうか?) つい最近は、ほんの少ない議席しか持っていなかった国民新党と社民党が、民主党と連立することにより、極めて大きな影響力を行使しました。 今回の民主党の代表選挙でも、菅直人も小沢一郎も必ずしも国民から支持されている人物ではないようです。 それにもかかわらず日のトップになるわけです。 多数決の選挙でも、このように実際に影響

    選挙の科学についての面白い本3冊 : 金融日記
  • 日本経済のウソ、高橋洋一 : 金融日記

    経済のウソ、高橋洋一 為替政策や金融政策など、今が旬のネタが満載のです。 著書は前回の参院選で大躍進したみんなの党のブレインである高橋洋一です。 実際の日の経済政策に影響力を持ちうる立場の人の考え方が書いてあるなので、そういう意味でも読んでおくべきでしょう。 為替政策や金融政策というのは、経済学者の間でもかなり意見がばらついている分野で、高橋氏は日銀は短期金利がゼロになった後も、さらにアグレッシブに量的緩和などで金融緩和を試みよ、というスタンスを首尾一貫して取っています。 財務省の管轄の為替介入にしても、日銀は非不胎化介入を完全に行うことによって、もっと効果的に円安誘導できたし、そうするべきだったと主張しています。 これまで高橋氏のを読んでいれば、このの主張はなんら新しいものではありませんが、為替政策や金融政策に関するかなり詳細な分析が書かれており、そのへんはとても勉強になる

    日本経済のウソ、高橋洋一 : 金融日記
  • 日本経済の抱えている問題なんて全然大したことない : 金融日記

    世間では政府債務がGDPの2倍に達するだの、不景気だの、雇用不安だのといろいろ経済問題で騒いでいますが、そんなことはどれも小さなことです。 国家財政なんて破綻しても、ちょっとした混乱のあとで会社が沢山つぶれて、失業者が一時的にどっとでて、公務員が首になって、年金が減るぐらいですよ。 大したことではありません。 それに経常黒字があって、対外債権を抱えている日はなかなか破綻しません。 不景気だ、雇用不安だといっても、餓死してる人なんて僕は全然知りません。 そんなのは放置プレイで何の問題もないのです。 ほんの65年前の今日、1945年8月9日に原子爆弾が長崎に投下されて、7万人が一瞬で死にました。 当時の長崎の人口は24万人だったそうです。 かろうじて生き残った人達は火傷によるケロイドや被爆によるさまざまな病魔に苦しめられました。 その3日前の8月6日には広島に原爆が落とされています。 14万

    日本経済の抱えている問題なんて全然大したことない : 金融日記
  • 夏休みにぜひ読みたい最近出版された経済の本 : 金融日記

    もうすぐお盆休みですね。 外資系はお盆は関係ありませんが、8月はみんなブロック・リーブ(2週間程度の休暇)を取るのでマーケットは静かです。 外資系企業の多くで連続2週間の休暇を取ることが「強制」されます。 基的にグローバル企業は社員性悪説なので、会社に隠れて何か悪いことをしていたとしても2週間続けて休ませればなんか出てくるだろうということと、ひとり辞めても仕事を回せるようにバックアップ体制ができているかどうかを確認するためです。 さてそれでは今日はおすすめの最近出版された経済関係のをまとめて紹介しようと思います。 1. Newsweek 経済超入門、ニューズウィーク日版編集部 経済学の基的な考え方を解説しつつ、最近の旬の時事ネタもカバー。 コンパクトにまとまっていて大学で経済学を勉強したことがないけど、経済に興味がある人にはピッタリのです。 →以前の書評 2. 日の大問題が面白

    夏休みにぜひ読みたい最近出版された経済の本 : 金融日記
  • 民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論、大前研一 : 金融日記

    民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論、大前研一 大前研一が「日は今後数年で国家の命運が決する」と言うのは、僕の知る限り過去15年余りでこれで26回目になるが、それでもこのはとても面白かった。 天才戦略コンサルタントと言われた大前もすでに65歳を過ぎ、年金をもらう年である。 それでもこのが面白いのは、大前がまだまだ現役で経済の最前線で活躍しているからである。 確かに、大前が現役コンサルタントの時に書いていたようなカミソリのような切れ味はなくなっているが、それでもまだまだたくさんのことを学ばせてくれる。 やはり日の多くの経営者と実際に接しているので、日の産業に関する話は面白い。 特に量販店からネットに移行する消費者の分析は面白かった。 こう言った新しいネット企業に関しても、会社名や経営者の人となりまで赤裸々に語られている。 また、国家に対するさまざまな提言も具体的で真剣だ。 実

    民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論、大前研一 : 金融日記
  • 金融日記:日本は今までずっと政治主導の民主主義国家だった

    はずっと官僚支配、官僚主導の国だと言われてきました。 官僚の力が強すぎて、国民に選ばれた政治家が主導できない。 そんなことをずっと言われてきました。 「官僚主導を終わらせよう、政治主導の国にしよう」と高らかに宣言した鳩山由紀夫率いる民主党が去年の衆院選で圧勝したのは記憶の新しいところです。 しかし僕はこの民主党政権がさかんに言う「官僚主導の政治打破」のスローガンほど現実と乖離しているものはないのではないかと思っています。 小泉元首相や竹中元大臣がいつの間にか悪者にされてしまったみたいに。 僕が思うに日はずっと政治主導、それも国民の民意を反映した政治主導だったからです。 むしろ民主党政権になってから「官僚主導」になったとさえ思えます。 日には100近くの地方空港があり、そのほとんどが大きな赤字を抱えています。 一方で、都心に近い羽田空港は国際線の就航が規制されており、国際ハブ空港とし

    金融日記:日本は今までずっと政治主導の民主主義国家だった
  • こっそりとビルトインされた秘密の破滅願望 ―参院選の結果を振り返って : 金融日記

    昨日の夜、僕はほどよく冷えた淡麗なシャルドネを飲みながら、テレビの選挙速報を見ていた。すっかり僕の体になじんできたiPadTwitterの画面には、僕がフォローする人たちの選挙結果に対する歓喜や、あるいは憤りの<つぶやき>が次々と渓流を流れ落ちる落ち葉のように過ぎ去っていく。まるで自分が買った馬券の馬が一等でゴールするのを願うように、人々は140文字以内でつぶやきあっていた。 僕はと言えば、どこの政党を応援するでもなく、どの政治家を応援するでもなく、クールにTwitterのタイムラインを流し読みながら、たまにひとつかふたつの他愛もない中立なTweetを送っていた。寂しそうにiPodを抱え込んだBOSEのスピーカーからはThe Corrsの"What Can I Do?"が聴こえてきた。夜中の12時を回り、日付が一日だけ進もうとしていた時、民主党の惨敗がほぼ確定した。国民新党や社民党の議席

    こっそりとビルトインされた秘密の破滅願望 ―参院選の結果を振り返って : 金融日記
  • 日本人が英語をしゃべるときに気をつけるべき7つのポイント その1 : 金融日記

    前回は英単語や英文法を学ぶ良書を紹介しました。 英単語と英文法は、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの全ての土台となるものです。 紹介したはどれもめちゃくちゃロングセラーのすばらしいものばかりなので、ぜひ読んでみてください。 さて、今日は日人が英語を話す時に覚えておくとものすごく役立つポイントを紹介したいと思います。 僕は英語のスピーキングに関しては、何かいいや教材をみつけて急にできるようになったと言うわけではありません。 少しずつ試行錯誤しながら身につけました。 言うまでもなくコミュニケーションの基は、相手の言うことを正しく理解して自分の言いたいことを正しく伝えることです。 気のきいた表現を覚えたりしても、この基ができていないと全く意味がありません。 それでは僕がとても大切だと思う日人のスピーキングのポイントを説明します。 1.YesとNoは言わない これは

    日本人が英語をしゃべるときに気をつけるべき7つのポイント その1 : 金融日記
  • 藤沢数希の英語本セレクション : 金融日記

    移民とか海外移住のはなしをこの前ちょっこっと書いたので、今日は英語の話でもしましょうか。 英語は世界の共通語で、外国人同士が出会ったらとりあえず英語で会話することになっています。 世界の唯一のデフォルトの言葉です。 未来永劫この事は変わらないでしょう。 さて、英語のはなしです。 正直言って僕はもう何年も英語「の」勉強をしたことがありません。 しかし、毎日英語「で」仕事をしています。 もちろん僕は日語が母国語で、英語は大人になってから後天的に身につけた外国語ですから、受験勉強等を通して最初は英語「を」勉強していたわけです。 はるか昔のことなのですが、その時とても役にたったがいろいろありました。 このまえ屋に行った時、そのどれもがまだ売られていることに気付きました。 やっぱり僕がいいと思ったものは他の人もいいと思っているんですね。 とんでもないロングセラーでの後ろを見ると恐ろしいほ

    藤沢数希の英語本セレクション : 金融日記
  • 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義、ティナ・シーリグ(著)、高遠裕子(翻訳) : 金融日記

    20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義、ティナ・シーリグ(著)、高遠裕子(翻訳) (What I Wish I Knew When I Was 20: A Crash Course on Making Your Place in the World, Tina Seelig) このも最近、方々で話題になってものすごく売れているです。 スタンフォード大学で行われている起業家育成コースをまとめたものです。 著者は神経科学のPhDを取得したあと、なぜか戦略コンサルタントになって、そのあと自ら起業したりして、現在は、スタンフォード大学でテクノロジー・ベンチャー・プログラムのディレクターをしています。 全米でもっとも人気のある起業家育成コースだけあって、非常に示唆に富む話が満載で、とても面白かったし、僕ももっとがんばろうと前向きな気持ちになりました。 ちなみに、20歳じ

    20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義、ティナ・シーリグ(著)、高遠裕子(翻訳) : 金融日記
    iGucci
    iGucci 2010/07/07
  • これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学、マイケル・サンデル(著)、鬼澤忍(翻訳) : 金融日記

    これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学、マイケル・サンデル(著)、鬼澤忍(翻訳) (Justice: What's the Right Thing to Do? Michael J. Sandel) 最近、方々で話題になっているベストセラーです。 Amazonでは常にランキングで一桁なので、そうとう売れているのでしょう。 「倫理」や「哲学」という、非常に眠気を誘いそうなテーマのですが、なかなか面白いです。 金融危機で、銀行に公的資金を注入するべきだったのかというような最近の題材から、遭難した船で一番弱っている死にそうだった人間を殺してべて、べた残りの人たちが生き残った事件まで、何が正しいのか、正しかったのかを議論します。 とはいえ著者の考えから何が正しいのか結論をだすのではなく、様々な考え方を紹介して、物事をいろいろな角度から考えることが主題です。 僕は、この

    これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学、マイケル・サンデル(著)、鬼澤忍(翻訳) : 金融日記
    iGucci
    iGucci 2010/07/04
  • なぜ大金持ちや大成功した人達が時に社会主義者になるのか? : 金融日記

    一般に資主義というのは金持ち優遇で貧富の格差がはげしい社会システムだと考えられています。 一方で、社会主義とは社会全体の活力を失うものの、格差という点では平等な社会システムだと考えられています。 なので、鳩山由紀夫前首相のような超金持ちが社会主義者だったりすると、ひとつのパラドックスのように感じられます。 また、昔は資主義経済の申し子のようだった勝間和代女史も、自己啓発の指導者として大成功すると、とたんに社会主義的になってきて、高額所得者の所得税は昔の70%ぐらいにしないと格差が広がってしまうなどとおかしなことをいいはじめました。 自身が高額所得者の勝間女史がこのようなことをいいだすのは、やはり何か矛盾しているように思えます。 別の例をあげると、かつては自由市場経済による競争政策を徹底しようとしていた中谷巌氏なども、一橋大学の名誉教授になったり、大手シンクタンクの理事長に就任すると、い

    なぜ大金持ちや大成功した人達が時に社会主義者になるのか? : 金融日記
  • iPadはとても残念なプロダクト : 金融日記

    最近、僕はとうとうiPadを手に入れました。 世界中のメディアが狂ったように報道し、数多のカリスマ・ブロガーが絶賛するこのiPadを一刻も早く手に入れようと僕は焦っていました。 というのも僕はiPad人気を甘くみていて、5月に予約受付がはじまった時にはすぐに予約しなかったのです。 わざわざ予約するために行列していた熱狂的なAppleファンもいました。 それで僕も予約しようと思って有楽町のビックカメラに足を運んだのですが、その時はすでに予約が締め切られていました。 ようやくAppleから予約受付が開始されたのは、発売日の5月28日を過ぎて、少し蒸し暑くなりだした6月に入ってからでした。 僕はちょっと遅めの予約をして、幸運にもその数日後、つまり先週の日曜日に無事にiPadを受け取りました。 以上の経緯から明らかなように、僕はiPadをとても楽しみにしていました。 胸が高鳴っていました。 App

    iPadはとても残念なプロダクト : 金融日記
  • 富士通のScanSnapが秀逸すぎる件に関して : 金融日記

    クラウド・オフィスにハマっている今日この頃ですが、以前から気になっていたスキャナーを最近買いました。 FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A ホリエモン・ブログや池田信夫ブログや磯ログなどで賞賛されていたので、僕もついに購入しました。 結論からいうと、なんでもっとはやく買わなかったのだろうと後悔するほどいいです。 両面スキャンできるから、書類とかまとめて入れるとスルスルッとどんどん読み取ってくれます。 2枚同時に吸い込まれるとか、斜めになるとか、ほとんど全くありません。 それで自動的にPDFファイルがポンっとできます。 まさにスルスルポンです。 僕はこれは自炊(自分で紙のを電子化すること)のためには使っていませんが、ふつうに書類を電子化するだけで非常に便利です。 A4一枚でもフラット・スキャナよりはるかに快適です。 ところで僕はな

    富士通のScanSnapが秀逸すぎる件に関して : 金融日記
  • 日本経済の真実―ある日、この国は破産します。辛坊治郎、辛坊正記 : 金融日記

    経済の真実―ある日、この国は破産します。辛坊治郎、辛坊正記 テレビキャスターの辛坊さんと、お兄さんの共著。 有名人と身内で、煽りタイトルなので、ぜんぜん面白くないかと思ったけど、なにげに良書でした。 お兄さんはシンクタンクに努める優秀なリサーチャー。 10万部以上売れてるだけのことはあるでした。 パラパラっと読めて、日のGDPや債務残高などの豊富なマクロ経済データが簡潔にまとめられています。 また、日経済の問題点もとてもわかりやすく書いてあります。 マクロ経済データの扱いに慣れているお兄さんもいっしょに書いているので、ただのわかりやすいだけのでもありません。 経済学者が書く一般書はやはり読むのが大変なので、テレビキャスターが噛み砕いて書いたこのは読みやすくておすすめです。 コメント一覧 (93) 1. nobu 2010年06月03日 23:09 は読み終わったら直ぐにス

    日本経済の真実―ある日、この国は破産します。辛坊治郎、辛坊正記 : 金融日記
  • 成長戦略が何もないのが一番の成長戦略 : 金融日記

    民主党政権は「成長戦略」がないと様々な経済評論家から批判されていました。 それで民主党政権はそういった批判に答える形で「エコ」とか「海外インフラ」とか「介護」とかいろいろ成長戦略を出してきました。 しかし、僕にいわせてもらえば、これらの成長戦略は民主党の意図とは裏腹に日経済の成長を阻むことになるでしょう。 なぜ政府が実施するこれらの成長戦略がダメなのでしょうか? 理由はみっつほどあります。 ひとつ目は政府が成長産業を見ぬくことはできないという単純な事実です。 金融市場では投資のプロが次の成長産業を見極めようとしのぎを削っています。 だから当にこの産業は成長すると市場が思えば、わざわざ政府が投資しなくても民間の資金が自然と流れ込んでくるわけです。 よって市場のコンセンサスの裏をかいて、政府が成長産業を見ぬくことができなければ意味がないのですが、そんなことを政府に期待するのは無理でしょう。

    成長戦略が何もないのが一番の成長戦略 : 金融日記
    iGucci
    iGucci 2010/05/30
    「政府が成長産業を見ぬくことはできない」「民間投資をクラウディング・アウトしてしまい資源配分を歪める」「レント・シーキングにより人々のインセンティブを歪めてしまう」
  • 税制を抜本改正して国民のアニマル・スピリットに火をつけろ : 金融日記

    最近では、民主党政権もようやく反市場、反企業的なイデオロギーを改める姿勢を見せようとしていますが、新幹線や原発のセールスに大臣が同行するとか、法人税をようやくちょっと下げようかとか、どうもちまちましていますね。 日というのは、エネルギーの100%を海外から輸入し、さらに料の50%を輸入しています。 多くの資源を輸入に頼っています。 グローバリゼーションは日の宿命であり、世界中の人々を魅了するモノやサービスを生み出し続けなければ生きていけないのです。 そういう意味で内需主導の経済というのは幻想で、やはり日は外需でがんばらないといけません。 そのためには何をすればいいのかと考えれば、それは民間企業とそこで働く人々が創意工夫をして、世界の中で競争力のあるプロダクトを次々と生み出していくしかないのです。 金融政策などのマクロ経済政策で簡単に解決できる問題ではありません。 国民一人一人の地道

    税制を抜本改正して国民のアニマル・スピリットに火をつけろ : 金融日記
  • 日本の安全保障―沖縄米軍基地と食料自給率 : 金融日記

    安全保障というのは、いうまでもなく他国が侵攻してきた場合にどうしたらいいのかという極めて重要な問題です。 僕は、どんどんグローバリゼーションを進めて自由市場の力で経済の相互依存を強めていけば、世界は平和になり発展していくという考えですが、かといって軍隊のない国はどこにもないことを考えると、平和には相互の抑止力というのが非常に大切なことも自明でしょう。 日は安全保障に関しては、日米同盟、もっというとアメリカにアウトソースしてやってきました。 アメリカはいうまでもなく圧倒的な軍事力を持て余している超大国なので、そこにアウトソースできればこんなにすばらしいことはないわけですし、日アメリカは経済的な結びつきも非常に強い同盟国です。 アメリカと日の関係は親分・子分みたいな関係かもしれませんが、それで日国民が平和に暮らせて、うまいものをべれて、海外旅行したらお金持ち気分を味わえるのなら何の

    日本の安全保障―沖縄米軍基地と食料自給率 : 金融日記