アイルランドのブライアン・カウエン首相は3月11日に行われる総選挙を前に与党、フィアンナ・フェイル党党首を辞任すると発表しました。 カウエン首相は総選挙までは首相を務めると発表しています。 カウエン首相は党内からの「辞任せよ」という圧力に屈した格好になります。 現在のアイルランド議会の勢力構造を見ると既に少数党である緑の党や無所属の議員たちの支持をかき集めてかろうじて保たれていた第1党フィアンナ・フェイルの連立政権は過半数を維持できなくなっており、それが3月に解散総選挙を実施する理由です。 フィアンナ・フェイル党自体に対する支持率は現在僅か14%と過去最低であり、3月の選挙では議席数を半減する大敗を喫することは確実です。 フィン・ゲイル党、労働党ともに去年10月に実施された欧州連合・国際通貨基金によるアイルランド救済には反対しており、救済条件を再交渉する意図があると公表しています。
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