より多くの人に使いやすいカタチを目指すユニバーサルデザイン。その考え方は文字の世界にも広まっており、国内のフォントメーカー各社は「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」を手掛けています。 書体を変えても、言葉の意味は同じ。ですが、“見え方”が変わると、言葉の在り方はどれくらい変わるものなのでしょうか。大手フォントメーカー・モリサワに取材し、日本初という教育現場での利用を想定した「UDデジタル教科書体」の開発者・高田氏、営業・盛田氏、瀬良氏らに話を伺いました。 教育現場の文字は“読みやすいだけ”では使えない ―― 現時点で国内初の教科書向けユニバーサルデザイン書体「UDデジタル教科書体」。どのようなきっかけで開発したのでしょうか? 高田氏:前回もお話しましたが、国内で最初のUDフォントは家電メーカーと共同開発されたもので、その後、各社からもフォントメーカーやタイプデザイナーの考えで高
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