2015年1月28日の記事の改訂版。全国の原発が止まっている原因は、ここで引用した「田中私案」という私文書だけで、法的根拠はありません。「原子力規制委員会が保安規定を認可しないと運転できない」という解釈も誤りです(肩書きは当時)。 北海道の大停電について「泊原発を動かすべきだ」という主張に対して「原子力規制委員会の安全審査が終わるまで動かせない」という反論があるが、これは誤りである。泊原発の定期検査は終わっており、最後の使用前検査に合格すれば運転できる。新規制基準への適合性の審査は定期検査とは別に行われるもので、再稼動の条件ではない。 再稼動を止めているのは、2013年3月19日の「原子力発電所の新規制施行に向けた基本的な方針」(私案)と題された日付も公印もないメモである。これは規制委員会の田中俊一委員長が個人的に書いたまま、正式の委員会決定に至らなかったものと思われるが、この「田中私案」
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