米国の大手電子書籍出版社3社は、電子書籍の価格操作の疑いをめぐり、巨額の払戻金を支払うことで合意した。 コネティカット州の州検事総長George Jepsen氏は米国時間8月29日、「他の州、地区、および米準州の検事総長54名とともに」6900万ドルの和解協定をHachette Book Group、HarperCollins Publishers、およびSimon & Schuster(米CNETの親会社であるCBSが所有)と締結したことを発表した。この3社は、談合により電子書籍の価格を人為的に引き上げたとして独占禁止法違反に問われていた。 「出版社には利益を追求する権利があるが、同じように消費者にも公正で開かれた市場を享受する権利がある。本和解は、今回の価格操作謀議によって被害を受けた消費者に補償をするだけでなく、電子書籍市場における競争を回復して消費者の『長期的利益』を守るものだ」と