副題は「法システムの社会学的記述」。 正直、タイトルでこの本を「面白そう」と感じる人は少ないと思いますが(「法システム」という表現に「ルーマンか!」と反応する人くらいかな?)、これは面白い! ここ数年、以前ほど社会学の本を読まなくなっていたのですが、久々に「社会学の存在意義」みたいなものを感じさせてくれた本でした。 この本は2部仕立てになっていて、第1部「社会秩序の記述」は理論編、第2部の「法的実践の中のジェンダー」はその理論を使って強姦罪とその裁判をめぐる問題、ポルノグラフィの規制問題を分析した内容になっています。 第1部はジュディス・バトラーの理論の分析から始まり、オースティンとデリダのオースティン批判を扱って、さらにウィトゲンシュタインを絡めながらルーマンやゴフマン、そしてエスノメソドロジーへと理論を進めていくという非常に濃密な内容で、理論社会学に興味があるなら「とにかく読め」と言い
ロック界で活躍した英国人ミュージシャンが2年前、瀬戸内海に浮かぶ小島に移り住み、地域に根差した音楽活動を進めている。心豊かな島の暮らしを歌った郷愁あふれる新曲は、たまたま耳にした町長の心をつかみ、町のイメージソングへの採用が決まった。 愛媛県上島町の弓削(ゆげ)島。広島県・因島と向かい合う人口3千の島で、デイヴ・シンクレアさん(70)は妻と暮らす。穏やかな海が見える古民家を借り、音楽室を設けた。畑ではタマネギやカブ、トマトなどを育てている。 英南東部カンタベリー出身。プログレッシブ・ロックバンド「キャラヴァン」などで1970年代を中心に活躍したキーボード奏者だ。ヒット作「グレイとピンクの地」は英ゴールドディスクを獲得した。 日本に移住したのは2005年。ソロ活動で新作の宣伝のため再来日したとき、四半世紀ぶりに訪れた京都の竜安寺が何も変わっていないことに心動かされた。当時55歳。すでに子は独
排卵検査薬を店頭で買いにくくなったことについて、なんだか腹がたちませんか? 第2子を希望して頑張っているものです。久しぶりに排卵検査薬を使おうと店頭に行くと、薬剤師のいる薬局でしか取り扱いが無く、そこでも店頭に置いてるところは少ないとのことでした。その時は『あ~そうなんだ~』となんとなく家に帰り、インターネットで調べると、薬事法の改正によるもので、店頭に置いてあるかどうかは検査薬のメーカーに電話して取り扱いのある薬局を教えてもらうしかなさそうで、ちなみに私の家の近所にはありませんでした。ちょっと遠い薬局にあったのですが、売り切れでした。ここでなんだか少しおかしいんでは?という思いがふつふつと。だって薬事法かなにか知らないけど、確かに飲んだり塗ったりする薬は薬剤師の説明が必要かもしれないけど、排卵検査薬を薬剤師の説明なしに使って別に人体に危険があるわけでもなし、それに国は少子化少子化とか叫ん
2018.01.30 16:15 安田美沙子が無痛分娩の映像を公開、「感動vs嫌悪感」の反応と根強い偏見 1月25日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に安田美沙子(35)が出演し、2017年5月に第一子を出産した際の“無痛分娩”での出産映像を公開。出産映像が放送されたときの定番だが、やはり視聴者から賛否両論の声が上がっている。 公開された映像では、助産師が「おめでとうございます!」と赤ちゃんを取り上げ、安田美沙子も喜びで目を輝かせていた。その表情に苦痛の色はなく、むしろ「いきなり出てきた」と驚いた様子。安田は生まれたばかりの我が子を抱き、「かわいい」と目に涙を浮かべながら背中をさすっていた。 安田美沙子は無痛分娩について「産む瞬間は全然痛くなくてすごく楽に産めた」とコメントし、助産師たちに勧められて、出てくる赤ちゃんの頭を触る余裕があったそう。 前述のように出産映像が放送されるたび
数日前からインターネットの一部を騒がせている「ヴィーガンフェミニズム論争」だが、僕はこの問いの受容に対して大きな問題を感じている。というのも、いわゆる “インターネット論客” の多くがヴィーガン側の言い分をたんなる気の狂った言説であるとして処理しようとしているのだ。「フェミニストは乳製品を食べてもいいのか?」問題は倫理学的にも社会学的にも極めて重要なテーマであり、僕たちはこのデリケートな問いをもっと慎重に扱わなければならない。とはいえ、「フェミニズム」と「ヴィーガニズム」の対立(あるいは同一化)などという、多くの人にとってはあまり聞きなれないような話についていくのは難しいだろう。この困った事態を解消するために、「結局のところ何が問題であったのか」をこの記事でできる限り詳細に解説しようと思う。 先に断っておかなければならないのは、僕はヴィーガンでもフェミニストでもない、ということだ。ヴィーガ
今更ですが「漫画村」という海賊サイトが話題です。 サイトでは多くの漫画雑誌、作品が出版社や漫画家の許諾なく公開されています。 ユーザーはそれらを無料で無限に読めるとあって、漫画界隈では大きな問題となっています。普通に考えると違法サイトですが、サイト運営者は「漫画村内のサーバーには画像を保管していないので違法ではない」「運営は海外なので日本の法律は適用されない」などと主張しているようです。 当然のことながら、多くの漫画家たちはこのサイトに強い拒否反応を示しています。「撲滅すべし!」という意見もよく見かけますし、SNSに少しでも肯定的な意見を書き込もうものなら人格を全否定されます。袋叩きです。各作家のファンを巻き込みネガティブキャンペーンへと発展している状態です。違法っぽいし僕も別に肯定はしません。 しかし、このままサイトへの批判が続いた場合、誰が一番得をするのでしょうか ? 漫画に限らず、違
学校法人・森友学園(大阪市)への国有地売却問題をめぐる会計検査院の調査で、財務省近畿財務局の検討内容を記した文書を同省が検査院に提出したのが、検査報告の前日だったことがわかった。検査院の河戸光彦院長が29日の衆院予算委員会で明らかにした。検査院は約7カ月前に資料の提示を求めていた。 学園側との交渉内容について、財務省は国会で説明を求められるたびに「記録がない」などと答弁。交渉経緯を調べていた検査院に対しても、検査がほぼ終了して報告がまとまった段階で資料を提出していたことになる。法律に基づく検査に対する姿勢が問われそうだ。 問題となったのは、2016年3~5月、近畿財務局内で法律的な対応への相談内容を記録した文書など。土地取引が難航して開学が間に合わなかった場合、損害賠償を求められる恐れがあることについてのやりとりで、学園側の要望にも触れられていた。 財務省はこの文書を特別国会の会期中で、検
事業者が新聞、雑誌、インターネット等で広告し、郵便、電話等の通信手段により申込みを受ける取引のこと。「電話勧誘販売」に該当するものを除きます。 (以下の内容は概要です。詳しくは、特定商取引法の条文の該当部分を御覧ください。) 「通信販売」とは、販売業者又は役務提供事業者(※1)が「郵便等」(※2)によって売買契約又は役務提供契約の申込みを受けて行う商品、権利の販売又は役務の提供のことをいいます。 解説 例えば、新聞や雑誌、テレビ、インターネット上のホームページ(インターネット・オークションサイトを含む)などによる広告や、ダイレクトメール、チラシ等を見た消費者が、郵便や電話、ファクシミリ、インターネット等で購入の申込みを行う取引方法をいいます(ただし、「電話勧誘販売」に該当する場合は除きます。)。 ※1「販売業者又は役務提供事業者」とは、販売又は役務の提供を業として営む者を意味します。業とし
<対談「脱・成長主義!」佐伯啓思さん×越前屋俵太さん前編> 経済に限らず、成長や発展を志向するのは人間のさがかもしれません。ただ最近は、数字が上向くことに気を取られ、成長の質は二の次になる傾向が強まっている気がします。教育やモノ作り、農業、そしてお笑いの世界でも…。そんな風潮について、思想家で京都大名誉教授の佐伯啓思さんと、かつてテレビ番組で活躍した後、芸能界から姿を消し、書家や大学講師など多彩な顔をひっさげてメディアの世界に戻ってきた越前屋俵太さんがユーモアをまじえて語り合いました。 佐伯 若いころから「探偵!ナイトスクープ」などのテレビ番組で活躍されていましたね。 俵太 関西大2年の時、ひょんなことからテレビに出ることになったんですが、街に出て、そこらにいる普通の人を巻き込んで笑いを起こすと、すごく面白くて。リハーサルも台本もなしで、ストリートミュージシャンじゃなくて、いわばストリート
Who Stole Feminism? How Women Have Betrayed Women Who Stole Feminism? Christina Hoff Sommers / Simon & Schuster / 1994/01/01 ★★★★★ 迫力のある批判 90年代のアメリカで勢力を拡大した「ジェンダー・フェミニズム」を批判・攻撃する本。本書は1994年に出版されたものだが(私が読んだペーパーバック版は1995年)、著者は2000年に入って『The War Against Boys』という2冊目の著作を出している。 アメリカの90年代のフェミニズムの最も目立つ特徴は、いわゆる「ジェンダー論」を中心に置いて尖鋭化したフェミニストたちが、権力の場を確保したということだろう。個人的に強く印象に残っているのは、クリントン大統領のモニカ・ルインスキー・スキャンダルのときに、NOW
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